法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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賛助会員の方々の情報やとりくみなどを紹介しています。また、ご意見フォームに寄せられた声などもご紹介します。

公開研究会「消費税と憲法」参加者の感想) NEW
2012.4.2

非常に内容が濃く、有意義な内容だったと思います。
特に消費税の問題点、いま政策がどのような方向に向いているのか、今後どうしていかなければならないのか、明確な方向性を与えられたように思います。
「すべての税金が福祉・社会保障目的税なのである」という言葉にはっとしました。
租税の根底は、そもそも私たちがどのような社会を望んでいるのかということにつながっていなければならないと思います。


公開研究会「消費税と憲法」参加者の感想) NEW
2012.4.2

消費税が導入されて23年。消費税のない時代を知らない世代も多くなっている中で、今回の消費税増税問題をどう考えるか。憲法の立場から考えるという、タイムリーな企画だったと思います。
税金と言うのは身近なものであるにもかかわらず、"わかりにくい"ものだと国民は思いがち−−−権力がそうしていると思います。国民的議論が求められているにもかかわらず、議論するには情報(知識)が不足、もしくは偏っている。けれどもそこに憲法という"ものさし"をあてることで、その本質というものが明らかになる。憲法が求める税制について語ることの大切さを学びました。


公開研究会「消費税と憲法」参加者の感想) NEW
2012.4.2

私たちがどう悪税をやめさせていくのか、その運動のヒントをいただきました。どういう国・社会がいい?と憲法も示して多くの人と社会作りをしていきたいと思います。有益な学習、ありがとうございます。


公開研究会「消費税と憲法」参加者の感想) NEW
2012.4.2

浦野さんの講演は消費税だけでなく、税制全体についてわやりやすく、勉強になりました。


公開研究会「消費税と憲法」参加者の感想) NEW
2012.4.2

税金の問題について、憲法をベースに、歴史的かつ多面的・具体的に学ぶことができました。


公開研究会「消費税と憲法」参加者の感想) NEW
2012.4.2

浦部先生の「憲法時評」は興味深く読ませていただいています。


(民藝「静かな落日」を観て 埼玉県 Tさん)
2012.2.9

 先日の「今週の一言」(女優の樫山文枝さん執筆)で紹介されている「静かな落日」を鑑賞してきました。1949年、福島県松川町で起きた列車転覆事故で機関車乗務員3名が死亡した「松川事件」にまつわる演劇です。占領軍、警察、検察がからんだ戦後の一連の謀略事件の1つとして有名です。この事件では国鉄・東芝の労働者20人が逮捕・起訴され、1、2審では多数の死刑や無期懲役者を出しました。
劇は、2審の公判中に出版された「真実は壁を透して」を読んで、獄中にある人たちの無実を確信した作家広津和郎さんを描いたものです。広津さんの執筆活動などがきっかけになって「無実の者を殺すな」という草の根の「松川事件救援運動」が大きな力となり最高裁で差し戻され、結局全員無罪になりました。
私にとって広津さんは遠い存在であり、広津さんの活動が裁判所などから素人の「雑音」として非難されていたのを知っていたくらいでしたが、刑事訴訟法を懸命に勉強して司法内在的に批判し「政治闘争」となることを避けた思慮深い人だったことに感銘を受けました。
 劇では、娘の桃子さんなど家族や作家仲間との人間味溢れる細やかな息づかいが伝わってきて、とても身近に感じられました。広津さん役の伊藤孝雄さん、桃子さん役の樫山文枝さんらの熱のこもった演技に圧倒されました。親子の物語としても学ぶところがとても多かったです。

 「冤罪」の中でも、高揚しつつあった民主主義の運動をつぶすために権力が仕組んだ国家犯罪です。樫山さんは交流会で、「現在にも通じる物語だ」と話されました。そのとおりだと思います。デモの参加者を挑発して強引に公務執行妨害罪で逮捕したり、政府に都合の悪いビラを配布した市民を有罪にするなど、国家というものが持つ暴力性を見失ってはならないと、改めて感じました。
 
 東京では新宿の紀伊國屋サザンシアターで14日まで公演しています。その後も全国各地を回るとのことです。


(「土肥元校長の裁判を支援する会」から)
2011.12.22

土肥元校長の裁判の判決が2012年1月30日に出されます(当初2011年12月22日に出される予定でしたが延期になりました)。案内チラシはこちら
土肥元校長の意見陳述書もご覧下さい。こちら


(とうふ連九条の会代表・畦布哲志さん)
2011.10.24

 野田内閣が誕生したとき、憲法審査会を一気に動かしかねない気配を感じ、ここのところ、やや停滞気味(と私は感じています)の九条の会等護憲運動の、ネジを巻きなおす必要がると考えました。
 昨年の秋、爪に透明のマニキュアをしている、取引先の男性に出会い、「男もすなる化粧」がずっと気になっていました。そこで。思いついたのが、戦時中の「贅沢は敵、欲しがりません、勝つまでは!」というスローガンから「平和だから、化粧ができ、綺麗になれる」ということでした。これと、憲法9条をくっつけようとして、当初、マニキュアで考えたのですが、ネールアートとして幅が広く、素人の手には負えませんでした。しかも、入手困難でした。レイラ化粧品さんにご協力いただける、口紅に切り替え、企画を考えました。
 化粧品の口紅は、高価で色数も多く、好みもあり、絞り込むことは困難です。そこで、男女使える「リップクリーム」にし、口紅のカタログを同封することにしました。一行詩・3部作は、憲法全文を掲載しています。是非、憲法を読んでいただきたい。普通の人なら「直接、憲法を読んだら、そのよさを認める。憲法の真意を読みとる」と、私は日本国民の心を信じています。
 外出のとき、持ち歩きたくなるように、少し高級感のあるオリジナル「手提げ袋」(オレンジ・レッド・ブルー・チョコレートの4色)に入れ、「9ちべに」と名づけました。
 このグッズ「9ちべに」を契機に、一人でも多くの人に、憲法に直接ふれていただき、「改正の必要ない」という人の輪を広げたい。思いはそれだけです。

2011.10.21


(小野田正美さん・兵庫県)
2011.9.19

8月に成立した「放射能汚染がれき処理法」という特別法ですが、汚染レベルが高い放射性物質を全国にばら撒くというものです。議員立法で成立し、内容をほとんど公開されていませんが、憲法で言うところの生存権の侵害と指摘するのは突飛でしょうか? 環境省令で法律の実行をするとなっていますが、原子力安全委員会の意見で省令が決まるのもおかしいです。原子力安全委員会は、多くの市民の財産権と健康に生きる権利を侵害したのに、どこからも訴えられず、環境省令を決める権力をもっているのも理解できません。憲法で守られる基本的人権は、今の日本ではないがしろにされていると感じます。


(新64期司法修習生、7月集会実行委員)
2011.7.7

こんにちは。
私たちは、新64期司法修習生、7月集会実行委員です。

世の中には、様々な人権課題、社会問題が数多く存在しています。
そのような人権課題、社会問題に焦点を当て、修習生が主体となって、現場の第一線で活躍されている方々を講師としてお招きして、参加者のみなさんと情報を共有し、みんなで学び、一緒に考えていくイベント、それが7月集会です。これから法曹になろうとする修習生・法科大学院生など多くのみなさんのご参加をお待ちしています。
今日から、皆さんに、7月集会についての情報をお伝えしていきたいと思います。
また、興味のある方は、ぜひ、ホームページをご覧ください。

まず、今日は全体会についてお知らせします。
全体会とは、7月集会の参加者が全員で、ある1つの人権問題について共に学び考えるシンポジウムです。
全体会のテーマは、その年の7月集会の「顔」となる統一テーマです。
例年、著名なゲストスピーカーをお招きしパネルディスカッション形式でいろいろなご意見を伺ったり、寸劇を交えたり、司法修習性が実行委員として創意工夫を凝らして、テーマとなる人権問題について勉強しています。
これまで、人権問題について勉強したことのある方はもちろん、全く勉強したことのない方も、ぜひこの機会にお気軽に参加してみてください。

本年度のテーマは"自殺社会を見つめる〜今法律家にできること"を予定しておりましたが、
3月11日の地震を経験し、急遽,震災問題を全体会のテーマとして取り上げることにしました。
「未曾有の災害に対して、法律家として何ができるのか。何をすべきなのか。」という問いを、多くの仲間が抱いたからです。

そこで本年度の全体会は

「東日本大震災 - いま、法律家にもとめられること」

となりました。
震災に対し、どのように法律家が関わっていくのかを、私たち自身が考えていきたいと思っています。
皆さんも、私たちと一緒に学び、考えていきませんか?

7月集会実行委員一同


(北海道 Iさん) NEW
2011.7.4

「東電原発事故被災者の苦悩と怒り(中里範忠さん(20キロ圏内の被災者))」を読んで

 私は阪神淡路大震災の被災者である。当時、大学卒業後に入社した海運会社も破壊され、友人知人の不幸にも数多く遭遇した。そして今年3月の未曾有の災害。未だに遅々として進まない福島原発事故処理、震災復興の状況を見ていても、規模は確かに阪神以上であり、ましてや原発事故までもが複合的に発生したことなどによるのかもしれないが、あまりにも遅すぎるし、そこに住む人の命の危機、不自由から救い出して差し上げようという懸命の姿勢がいまひとつ伝わってこない。それよりも、原発のこの先をどう方向付けるかということばかりに躍起となっている感がする。人、国民があっての国ではないのか、人があっての成長、利便性の追及ではないのか? 国会議員にしても一言目には「国のため、国益のため」と発言するが、所詮は国も国家も枠組みでしかないはずだ。まず一言目には「国民のため、一人ひとりの命のため」というべきではないのか。人権を口にすると冷ややかな目線を注がれる国、日本。一日も早く被災地の命が最優先されるように願ってやまない。

「浦部法穂の憲法時評 − 民主主義と独裁」を読んで

 国旗・国歌については国民なのだから当たり前に掲揚し、歌うことが当然だと考えてきた。憲法を遅蒔きながら学習し、思いをはせ、この度浦部教授のお話を読ませていただいて、改めてその幼少からの考えが偏ったものであったことに気付かされた。権力が立法によりこんなことまで強要してはならない。歌いたければ歌えばよい、敬いたければ敬えばよいのだ。でも小中高の行事において、先生が歌わなければ、示しがつかないという問題もあろう。難しい。いや、考えてみると行事に国旗や国歌をという風習そのものを見直してもいいのかもしれない。自由であってよいという教育を優先し(他者への迷惑を基礎とする自由は論外)、ひとつにまとめよう、統制させようという意識を我々が変化させることも重要なのかもしれないと感じた。

●法学館憲法研究所HPについて

 憲法や人権などに興味を持ち、勉強させていただいております。特に浦部先生のお話をいつも興味深く拝見させていただいております。私の周りでもつくづく感じることですが、ほとんどの国民は憲法というものは何か、まったくわかっていないといっても過言ではありません。事実、私も20歳後半までそういう状況でした。なんとなく、わけもわからずに「憲法はかえたほうがいいんやないの」といった空気の議論が大勢を占めていることに危うさを感じています。もちろん、絶対に変えてはいけないとは思っていません。国民一人ひとりが、憲法というものを十分に理解したうえで、議論されつくし、改正するのであれば、その可能性は否定しません。憲法といえば9条の話題に終始する国民、なんとなくアメリカに押し付けられたという漠然とした感覚で改憲を選択する国民、そんなことだけで憲法改正議論に突入するのはおかしい。しっかりと学習してからでないと判断など出来るわけはない。義務教育ではなぜもっと真剣に憲法を教えないのかだろうか、公民という教科はなぜ授業数が少ないのか? 権力の求める国民像が透けて見えてくるようだ。一人でも多くの人が憲法というものを正しく理解するうえでも、このようなHPの存在は重要だと思う。伊藤塾長をはじめ、憲法行脚など精力的にご努力されている方もおられるが、国民に憲法について耳を傾けてもらう機会をどんどん増やしていってほしい。


(東京都 Sさん) NEW
2011.7.4

「『きみはサンダーバードを知っているか』を知っているか?」愛敬浩二さん(名古屋大学大学院法学研究科教授)を読んで

 東日本大震災での自衛隊の活躍は誰にも否定することが出来ません。
 日本のあり方を変えてしまおう、という勢力は虎視眈々と機会をうかがっており今回の東日本大震災という「有事」を一つの足がかりとして自衛隊や防衛力などを積極的に認めようとする動きは大変懸念すべき事柄です。
 ところが、マスメディアではそうした観点から論じることは無くいたずらに放射能の安全性と国会のドタバタを伝えるばかり。
 久しぶりに筋の通った文章を読んだ気がしました。

「浦部法穂の憲法時評 −民主主義と独裁」を読んで

 私の知人にも大阪府知事らの動きへの懸念を指摘する声があります。
 ところが、浦部さん指摘の通り、これは「民主主義の結果」だということを私たちはいまいちど、冷静に、客観的に向き合う必要があると考えさせられました。
 「民主主義」というシステムが常に正しく機能するわけではなく私たち一人ひとりの政治への向き合い方、はては生き方が問われています。


(岐阜県・桜井邦彦さん)
2011.6.27

湖東京至さんの【今週の一言】「最大の不公平税制、消費税を震災復興財源にあててはならない」は、おおいに参考になりました。
経団連などの財界が消費税増税を後押ししている理由も理解できます。
「輸出還付金制度」について、マスコミなどがもっと取り上げないのが不思議です。

「トヨタ、ホンダ、日産、パナソニック、キャノンなどの巨大輸出企業は、下請に払ってもいない消費税を払ったものとして」という記述は、下請けが大企業に納入する物・サービスの価格に消費税分を完全転嫁できないということを言っているのでしょうか? そうだとすると、ここのところが日本の「消費税」の巧妙なところのような気がします。


(福島県・水野秀治郎さん)
2011.4.25

浦部先生の「復興に向けての原理原則」を読み進めるうちに涙が溢れてきました。
恐縮ですが、学者の表現は無機質であり脳に伝わっても心には届かずが多い中、浦部先生の「憲法時評」は今までの先生の穏やかさ、温かさに加え更に心に響きました。
憲法13条 −個人の尊重− 。憲法の解説はできても「一人ひとりを大事にする」この意味を伝えることが
できるのは、心を痛めた本人でなければできないと思うのです。
最高指揮官をはじめ政府関係者・東電トップ・役員総ての皆さんに、心静かにお読みいただきたいと願います。


(東京都・成瀬功さん))
2011.3.14

土肥信雄著「それは、密告からはじまった」(「七つ森書館」)に思う          

1、「土肥裁判」と日本の司法の問題点

 日本の司法が、日本の民主主義の柱である三権分立の一翼を担う独立機関として機能しているのかと疑問を持つことが多い。日本の裁判官の実態はほとんど明らかになっていない。
 憲法は国民が時の政府に向って発する命令である。法律は時の政府が国民に向かってする命令である。憲法は、法律に優先する。政府の法律が憲法に合致しているかどうかを最高裁判所は国民に代わってチェックするのが本来の仕事である。
 最高裁判所の裁判官たちは、政府が作る法律が、それは憲法の下位概念ですから、国民に代わって憲法に合致しているかどうかを国民に代わって審査するのが本来の仕事である。
ドイツと比較すると、違憲判決の数 日本・8件 ドイツ・500件以上。 裁判官数 日本・2,850人 ドイツ・22,100人。行政訴訟の数(年)日本・1250件 ドイツ約22万件 行政訴訟上原告(市民)勝訴率日本・2〜3% ドイツ10%以上である。 
 ドイツでは、違憲判決は500件以上出されている。しかし、違憲審査を日本はなきに等しい。8件しかない。行政府、立法府の暴走を審査しチェックする気概は裁判官に少ない。本来なすべき仕事をしていない。

続きはこちら(PDF)

 


(東京都・阿部敏勝さん)
2011.2.28

新防衛大綱が昨年12月の閣議で決定され、日本の防衛の基本的な考え方を、国土防衛のための「基盤的防衛力」から自衛隊の海外派兵をも含む「動的防衛力の構築へ」と大転換する方針が打ち出されました。政府の閣議決定にあたっては、国会を含む公開の場での議論は殆んどありませんでした。そこで思い出されるのが伊藤真先生の本『憲法の力』です。
伊藤真先生が書かれた『憲法の力』によりますと「みんなが話し合う、みんなで議論する、何が正しいかを考える、これが法の世界の基本であり、民主主義の基本」とうことです。ところが日米安保条約並びにこれに附随する「地位協定」「共同声明」「ガイドライン」「ロードマップ」等はいずれも日本国民に対して権利の制限、義務の発生を伴うものであるにも拘わらず、前記の通りこのことについても国会で十分な検討がおこなわれていません。
それは近代的民主主義国家の一員である私達にとっては屈辱的なことです。憲法と日米安保条約の内容上の整合は勿論、形式的要件に就いても、法治国家らしいやり方を政府に対して求めてゆかなければなりません。

参考資料
『憲法の力』(伊藤真著、集英社新書)
『日米安保条約QアンドA』(岩波書店)


(福島県・水野秀治郎さん)
2011.2.7

小沢一郎氏を擁護するわけではないが、起訴イコール犯罪者とも受け取られる報道・論評、更には、離党・議員辞職・出所進退を求めた政治家等この風潮はいくら公人だから議員だからとは言っても、公正・平等・中立から考えて見ても行き過ぎではないか、人権侵害に抵触しまいかと考えます。最高裁において最終判決が確定しない限りは、推定無罪であるとしている憲法理念はどこかに吹き飛んでしまっているこの現実を、ただ憂います、などと安易に言葉にしたくありません。報道関係も政治家も評論家たちもこぞって小沢バッシングが正論のごとく国民を煽り立てるこの現実は異常ではないでしょうか? まずやることは、今回の小沢氏の件を最後にして、長年ぐだぐだと時間と税金を浪費していた「政治と金」に決別する明確な罰則を規定した強烈な政治資金規正法を1年程度で法制化することです。その後押しは国民が強く行動することと思います。チェニジア・エジプト・中国のような暴徒化は望みませんが、残念ながらそのエネルギーが今の国民にはありません。2〜3年後に日本経済が崩壊するとした警告が現実化を呈したそのときには、すでに遅いのです。もっと政治家がやるべきをやってくれないと新たな経済戦後になります。どうして日本人は喉下過ぎればなんとやらで、お気楽国民なのでしょう。だから政治2流とも揶揄されるのですね。やはり中学・高校から憲法と向き合う教育は大切であり、そして意欲ある社会人・政治家・役人等になっていってもらいたい。物つくりも大事ですがやはり国には人づくりもお願いしたいものです。その意味で貴研究所の若人への取り組み理念を評価し尊敬致します。


(東京都・近藤敬寿さん)
2011.1.17

ご紹介いただきました「武士の家計簿」の感想です。
下級武士の親子が「算用もの」として、ソロバン力(算盤力)で生き延びる姿が今の時代にヒントをくれるようです。
加賀藩の財政においても猪山家の家計においても、武力やドンパチではなく、ソロバンをはじくパチパチの経済力ヒトスジで行く。
いわば「剣力」でなく「倹約力(economy)」で生き抜く姿が、すがすがしくもあり涙も誘います。
絵に画いた鯛ーーエダイーーで、息子の4才の祝宴を盛り上げるーー「鯛じゃ、鯛じゃ、絵で鯛、メデタイ、メデタイ」。
この場面では、泣き笑いです。
この息子が、開国を迎える明治政府にあってソロバンのバリキ(馬力)を発揮する。
いわば、ソロバンバカ(馬鹿)が育てた息子が、ソロバン馬力を発揮する時代が開く。
それにしましても、質素な気品をたたえる屋敷のたたずまいに懐旧の念を禁じえませんでした。
座敷や縁側の姿かたち。かまどや水瓶が生き生きと蘇る画面。
忘れそうになりながらも脳裏にこびりついている原風景、原点を見せてもらい、感動しました。
この質素な画面の背景に流れるのは、華々しい武力を捨てて地道な経済力で道を開く思想と思われます。
これは、日本国憲法の源流を成すものと言えるのではないでしょうか。
なお、憲法の源流と申せば、上映中の別の映画「Robin Hood」では 「liberty」 の語が飛び交っていました。
強者の不正からの自由(liberty)を求める思想は、「武士の家計簿」の背景にも感じられましたが、
「Robin Hood」で 「liberty」を求める人々の声を聞いたときには、
これがはるばると時空を超えて、日本国憲法までたどり着いたのか、思いを新たにしました。
さすがに「Magna Carta」(1215年)を生んだ12−13世紀の物語だと感心しながら、
憲法97条の「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって...」
を思い出しました。




 

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