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憲法関連論文・書籍情報
書籍『国家が人を殺すとき―死刑を廃止すべき理由』
T.S

 日本において、死刑を存置すべきか、廃止すべきかは、長年議論されてきました。最近では、オウム真理教事件による大量の死刑執行が問題になりました。
 日本の死刑存置には、国連機関からの廃止の勧告、アムネスティ・インターナショナルの報告、死刑廃止がEU加盟条件など、国際的趨勢では「孤立化を深めている」状態です。
 一方、国内では、日弁連が2016年に「死刑廃止宣言」をしたものの、世論調査では、8割の国民が死刑存置に賛成していると報道され、「死刑制度を存置する数少ない民主主義国家」となっています。
 本書は、死刑はタイトルが示すとおり、死刑は「国家による殺人」として、死刑廃止論者の著書です。「世界の死刑制度の歴史とその殺害方法などを丹念な調査と取材によってたどり、国家が「死刑」を実施することの根本的矛盾を浮き彫りに」しています。

本書の構成は以下の通りです。
巻頭に死刑方法の代表的な執行方法の歴史的画像や写真が掲載されています。
目次
特別寄稿 『国家が人を殺すとき』日本語版へ 
日本における死刑の状況と本書の意義   村井敏邦  
プロローグ  国民の名の下に――最新の状況 
序 
1 国家が人を殺すとき――長らく待たされたトロイ・デイビス
2 アーカンソー州の薬物カクテル注射
     ――または、なぜ米国ではその薬物が不足するのか
第1部 儀式――太古の罰
第1章 殺害のカタログ――権力と名誉と死
第2章 神の手による殺害――報復と和解
第3章 最後の食事――和解の申し入れ
第2部 処刑器具――殺害技術の進歩
第1章 すべての権能を機械にゆだねて――ギロチン
第2章 銃弾による死――銃殺
第3章 身体に流される電流――電気椅子
第4章 「アクアリウム」での死――ガス室
第5章 血管からもたらされる死――薬物注射
第3部 執行人――法の手足となって
第1章 処刑人という職――追放されし者
第2章 カルニフェクス(死刑執行人)――関連資料
第3章 「私はよき処刑人でした」死刑執行人が語る
第4章 ギロチンの隣に立つ男――ヨハン・ライヒハルト
第4部 マーケッター――殺害の値段
第1章 悪に対する米国の闘い
第5部 告知するもの――公的な演出
第1章 恐怖の劇場――民衆文化と死刑
第2章 最後の言葉――処刑された人々が遺した言葉   
エピローグ 
死刑についての考察――ある見解表明
展望 
希望のとき?――死刑制度をめぐる世界の現状
死刑制度に抗して/トーマス・フィッシャー
訳者あとがき/須藤正美
補 遺
処刑方法に関する資料――絞首刑から薬物注射まで
1976年以降に死刑制度を廃止した国々
出典について
ほか

【書籍情報】2019年2月、日本評論社。著者はヘルムート・オルトナー、訳者は須藤 正美、特別寄稿、村井 敏邦。3300円+税。
 
【関連書籍・論文・HP】
【村井敏邦の刑事事件・裁判考(81)】大量の死刑執行
【村井敏邦の刑事事件・裁判考(62)】死刑廃止宣言
 論稿「日本の死刑 — その運用の一端を契機として」田鎖麻衣子(弁護士・一橋大学非常勤講師)


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