いま国会では、統計不正が大きな問題になっていますが、安倍政権は早くも幕引きを図ろうとして、昨年に引き続き、強引な国会運営を強行しています。
安倍改憲は順調に進んでおらず、2020年の新憲法施行は難しいという風潮もありますが、本書では、安倍首相の言動や2014年の集団的自衛権行使容認や安保法制、特定秘密保護法、昨年末の入管法などの強行採決等々の事例や改憲発議の時間は十分ある根拠から、「安倍総理は何が何でも2019年通常国会で強行してくると考えざるを得ない」理由をあきらかにし、
その危機感から緊急出版されました。
また、安倍改憲の「自衛隊明記」の意味することや「平和憲法」の歴史的意味や世界で果たすべき役割などについても明らかにしています。
構成は以下の通りです。
はじめに 「自衛隊明記」改憲の危険性迫る
第1章 「自衛隊明記」改憲が強行される具体的根拠
第2章 憲法への「自衛隊明記」は何を意味するか
第3章 解釈改憲と「自衛隊明記」改憲による憲法破壊の手法
第4章 「自衛隊明記」改憲阻止のため私たちがなすべきこと
第5章 平和憲法「破壊」のあとの日本はどうなるのか
第6章 平和憲法の成立とその社会的意義
第7章 憲法改悪に向けての歴史的変遷——軍事立国への衝動
第8章 安保法制違憲訴訟はなぜ提起されたか
第9章 司法の現状と問題点
第10章 国民と世界へのメッセージ
【書籍情報】2019年1月、日本評論社。著者は寺井一弘・伊藤真・小西洋之。定価は800円+税。
【関連書籍・論文・HP】
書籍『戦後史のなかの安倍改憲』
書籍『自衛隊と憲法—これからの改憲議論のために』
書籍『私たちは戦争を許さない―安保法制の憲法違反を訴える』