2008年5月に開催された9条世界会議は41ヶ国からの200人を超える海外ゲスト・参加者を含め、全国4会場で総計3万人を超える人々が参加しました。それは日本国憲法第9条を諸外国の人々とともに語り合う、空前のとりくみとなり、多くの人々が感動を分かち合うことになりました。
本書は9条世界会議の分科会「国際法律家パネル」の報告集です。諸外国の法律家が日本国憲法をどのように見ているかがわかるものとなっています。
こんにち世界各地で様々な平和運動がすすめられ、そこには多くの法律家も参加しています。この「国際法律家パネル」ではその具体的な運動や成果が紹介され、日本国憲法第9条がこうした運動に結びついていることが、様々な語り口で紹介されています。そこから多くの人々が日本国憲法第9条の国際的意義を感じることになるでしょう。
本書には9条世界会議の直前に出されたイラクへの自衛隊派遣を違憲とした名古屋高裁判決の内容と、その判決をかちとった市民のとりくみについての関係者の座談会が収載されています。また、平和を求める国際的な取り組みと成果についての資料集も収載されており、これも役に立ちます。
世界の人々に日本国憲法第9条を知らせ、ともに語り合うとりくみがさらに広がることが期待されます。当研究所が作成した憲法9条英文パンフもさらに広げていきたいと思います。
【書籍情報】2009年5月、日本評論社から刊行。定価(本体1800円+税)。
*当サイトの憲法文献データベースでは平和主義に関わる書籍や論文を検索することができますので、ご案内します。
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