白人が国を支配し、黒人が迫害されていた南アフリカでのネルソン・マンデラの黒人解放のたたかいが描かれた映画です。
弁護士マンデラは当初、黒人であっても努力次第で社会的評価を得ることができると考えていましたが、黒人解放をめざす人々からの働きかけの結果、黒人が団結してたたかう必要性を悟り、その運動に加わり、やがてその指導者になっていきます。政府の弾圧によって長年投獄されることになりますが、決して屈することなく、黒人差別反対とマンデラ救出を訴える国際世論・運動の中で釈放され、そして大統領の地位に就くことになります。そのたたかいは感動的です。
こんにち憲法によってさまざまな人権が保障されるようになってきていますが、それは人類が幾多のたたかいを通じて獲得してきました。その一つの例としてマンデラのたたかいも語り継がれることになるでしょう。
この映画のテーマの一つに、権力側の武力弾圧にどうたたかうか、もあるかもしれません。抑圧される側にも実力行使が許されるのかどうかをめぐるマンデラの考えとその推移も見所ではないかと思われます。
【映画情報】
製作国:イギリス・南アフリカ共和国
監督:ジャスティン・チャドウィック
出演:イドリス・エルバ、ナオミ・ハリス、ほか
上映時間:139分
公開:2013年
公式ウェブサイト(英語)はこちら。
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