怪獣ゴジラが人類の生存のために猛獣ムートーを退治する話ではありますが、この作品にはこんにちの時代状況を反映したメッセージも含まれていると言えるでしょう。
地震や津波などの自然の猛威には太刀打ちできない原発をつくる人類を警告するようにムートーは出現し、暴れだします。そして、ゴジラもまた、自然を制御できるという人類の思いあがりを戒めているのではないか、という気がしました。原発の危険性から人々を守るのではなく、原発再稼動への道を突っ走る現政権を見るにつけ、そのような思いに駆られることになりました。
観た者同士でそんな議論をしていきたいものだと思いました。
【映画情報】
製作国:アメリカ
製作年:2014年
上映時間:124分
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、 エリザベス・オルセン、ほか
*現在、全国各地で上映中。こちら。
*公式サイトはこちら。
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