86歳にして駅前に立ち、道行く人たちに憲法9条の改悪に反対する署名を訴える益永スミコさんの姿を描いた映画です。
戦前軍国少女だった益永さんは、戦後働くことになった病院の職場で労働組合をつくる活動の先頭に立つ中で、仲間たちから世の中の理不尽を正す生き方を学びました。そして憲法を改悪しようとする政治の動きに対しても断固として行動するようになっていきました。戦時中に兵士が送り出された責任の一端は自分にもあるという自覚が益永さんの行動につながっているのです。
死刑囚を養子にしたのも、裁判員制度に反対する声をあげるのも、益永さんにとっては当然の行動なのでしょう(裁判員制度に対する評価はいろいろありますが)。その行動力には驚かされます。
このような映画を観ながら、いまの憲法「改正」への動きに対して、自分は何をすべきなのか、何ができるのかを考え、語り合う輪が広がることを願わずにいられません。
【映画情報】
制作年:2010年
上映時間:70分
定価:4500円(ライブラリー価格20000円)税別
企画・制作・DVD注文・連絡先:ビデオプレス
Tel 03-3530-8588 Fax 03-3530-8578
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