贅沢三昧の日々を送っていたフランスのルイ14世もやがて王朝を支えていた親衛隊のメンバーから不信を買うことになっていきました。王の出生の秘密も明らかになるなかで、親衛隊のメンバーが奇想天外の計画を立て、王を引きずり下ろそうとする…、話はスリリングに展開していきます。
ルイ王朝の浪費への不満と人々の生活苦への怒りがやがてフランス革命に至ったことは有名な話です。この映画では王と王朝の親衛隊たちをめぐる攻防が中心的に描かれていますが、当時の貧しい人々の姿も感じることができます。
こんにちの多くに国の憲法には、日本国憲法も含めて、フランス革命をはじめとする近代市民革命で確立した自由や平等の考え方が基軸に据えられています。その歴史を学ぶことは憲法の規定の趣旨をよりリアルに理解することになるでしょう。そんなことも感じさせてくれました。
【映画情報】
製作国:アメリカ
製作年:1998年
上映時間:132分
監督:ランダル・ウォレス
出演者:レオナルド・ディカプリオ、ジョン・マルコヴィッチ、ジェレミー・アイアンズ、ほか
<法学館憲法研究所事務局から>
法学館憲法研究所双書『世界史の中の憲法』の著者である浦部法穂・法学館憲法研究所顧問は憲法とその考え方が世界の歴史の中でどのように生まれ発展してきたのかを解き明かしました。10月21日、その浦部顧問が伊藤真所長とともに、「立憲主義という考え方」について市民と共にデスカッションします。こちら。多くの方々のご参加をお待ちしています。 |