デンマークといえば、福祉と民主主義、人間を大事にする国として知られています。
そんな国から若者たちが「いろいろ経験したいから」「チャレンジしたいから」という気持ちで戦場に行き、人間が変わっていく様子をありのままに伝えているドキュメンタリーです。
「アルマジロ」は、アフガニスタンの最前線基地の名。10日間の訓練を受けただけのデンマークの兵士たちがISAF(国際治安支援部隊)の一員として派遣されてきます。ここではアフガニスタンでも水が豊かで人々は家畜を飼い、畑を耕して質素に暮らしています。兵士たちは、タリバンの拠点から1キロくらいの所で偵察という比較的穏やかな活動をしていましたが、やがて数回の交戦で極度の興奮状態を体験した兵士たちは戦争中毒に陥って行きます。躊躇なく敵を殺し、畑や家畜がメチャメチャになっても無関心。臨場感溢れ自分が戦闘しているかのようです。
戦争の名目はアフガンの「民主化」。しかし、人を殺し、環境を破壊して当然なのが戦争。日本もこれから戦争ができる道を歩むことになるのでしょうか。
【映画情報】
原題:Armadillo
製作:2010年 デンマーク
監督:ヤヌス・メッツ
時間:105分
上映館:渋谷・アップリンクX他で上映中
公式ホームページ
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