朝鮮戦争に参戦したアメリカ軍の飛行機が山地で墜落したが、パイロットはトンマッコルという村の人々に助けられた。その後、この村には韓国軍の兵士が流れ着き、そしてまた北朝鮮軍の兵士も迷い込んでくる。韓国軍と北朝鮮軍の兵士はお互いに銃を持って睨み合い、緊張が続く。しかし、やがて村民たちとの生活を通してお互いに敵兵への攻撃を控えるようになっていく、そしてその村がアメリカ軍の攻撃目標となり・・・、そんなストーリーです。
大国の思惑から朝鮮民族は南北に分断され、いまなお緊張関係にあります。そのような状況の中で、韓国の多くの人々が南北の統一を求めています。その一方で、北朝鮮に対して毅然と対応すべきとの韓国人も少なくなく、そのような人々からはこの映画への批判意見も出されたようです。
多くの韓国人が観た映画ですが、多くの日本人にも観てもらいたいと思います。朝鮮半島が分断される前、そこは日本が支配していたこと、朝鮮戦争による特需は日本が戦後経済発展をとげるステップになったこと、等々を知り、東アジアの平和を考えていく必要があると考えるからです。
【映画情報】
製作年:2005年。
上映時間:132分。
監督:パク・クァンヒョン
出演:シン・ハギュン、チョン・ジニョン、カン・ヘジョン、ほか。
<法学館憲法研究所事務局から>
2000年、太陽政策を唱える金大中大統領が歴史的南北首脳会談を実現し、朝鮮半島の南北の統一への一歩が切り開かれました。統一に向けた動きは一瀉千里にはすすんでいませんが、金大中氏の果たした役割は大きかったといえるでしょう。6月9日(土)、講演会「金大中氏の功績と『金大中図書館』」が開催されます。金大中氏が最も信頼を寄せた韓勝憲弁護士等が来日し講演します。こちら。多くの方々にご参加いただければと思います。
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