農業を営むも収穫があがらず、土地会社によって土地と家を追われた一家が荷物をトラックに積み、西海岸へ向かう。そこにはいい仕事があるというのだ。しかし、西海岸にも決していい仕事があるわけではない。多くの人々が低い賃金と劣悪な労働条件での仕事を余儀なくされる。働く人々による反乱が始まるが鎮圧される。それでも働く人々が生き抜こうと懸命の努力をする。
1930年代のアメリカでの上記のような社会状況を描く映画です。資本主義体制は富の集中につながり、多くの人々の命と生活を危うくする、そんなメッセージが発せられているように感じる作品です。
【映画情報】
製作年:1940年
上映時間:129分
監督: ジョン・フォード
出演:ヘンリー・フォンダ、ジェーン・ダーウェル、ジョン・キャラダイン、ほか
<法学館憲法研究所事務局より>
資本主義社会のこんにちの憲法は「富の再分配」の必要性を謳い、税もその考え方に基づくものとなってきました。いま国会で最重要課題になっている消費税増税はその考え方に逆行するものだと指摘されます。当研究所はこのことについて憲法原則にもとづいて検証する公開研究会「消費税と憲法 −応能負担原則を問い返す」(3/23)を開催します。 |