原子力はかつて原子爆弾となり、日本はその惨禍にまみれることになりました。その日本は「原子力の平和利用」という政府の政策のもとで50基を超える原子力発電所を建設するに至りました。この間原発の安全神話が唱えられてきましたが、ついに福島第一原発事故によって多くの人々の目が覚まされることになっています。
日本政府はいかに原発政策を確立し推進してきたのでしょうか。メディアはそれをどう報道し、国民はそれをどう受けとめてきたのでしょうか。ぜひ憲法に照らした検証が必要です。
この映画は米・スリーマイル島原発事故の大惨事の後につくられました。それまでの原発にかかわる新聞各紙の記事が丹念に切り抜かれ、それを紹介するかたちで原発についての政府の政策などを検証しています。敦賀原発の廃液漏えい事故のシーンなども映し出されています。福島第一原発事故は起こるべくして起こった、ということを感じさせてくれます。
製作年 :1982年
上映時間:45分
監督 :土本典昭
*DVDの注文等はこちら。
<法学館憲法研究所事務局より>
11月3日(木・祝)にシンポジウム「震災と憲法」を開催します。福島第一原発事故は東日本大震災によってもたらされました。震災復興の最大の課題は被災者の生活再建であり、被災者への個人補償は憲法の要請であることなど、大いに語り合いたいと思います。こちら(PDF)。
|