原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物を埋めておく地下の処分場がフィンランドに建設されることになりました。放射性廃棄物はここで10万年間保持されるよう処分場が設計されました。
このドキュメンタリー映画の中で、本当にそれで安全なのか、将来廃棄物を掘り起こす人もいるのではないか、そもそも10万年後の人類は21世紀初頭の言葉・文字を理解するのか、等々の質問に施設の設計者たち・専門家たちがしどろもどろになる場面が続きます。原子力発電の危険性をじわじわと考えさせられる作品です。
福島第一原発事故に直面する中で、原発の危険性についての認識を深めていかねばなりません。一人ひとりの命と尊厳の重要性を謳う日本国憲法のもとで、原子力というものにいかに向き合うべきかが、いま問われています。
【映画情報】
製作年:2009年
製作国:デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア
上映時間:79分
監督・脚本:マイケル・マドセン
劇場情報は公式サイトで確認してください。
* 東日本大震災は福島第一原発事故も起こすことになりました。当研究所は11月3日(木・祝)にシンポ「震災と憲法」を開催し、震災の被災者支援と復興について憲法の視点で検証します。こちら 。ご案内します。
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