宋慶齢(そう・けいれい)は中国の革命家・孫文の妻・秘書としてその革命事業に参加し、孫文の死後は自ら政治の世界に入り、激動の時代を生きました。
孫文は1911年の辛亥革命で中華民国臨時大総統に選ばれ、その後袁世凱による軍閥の暴走の中で日本に亡命します。宋慶齢は孫文と行動を共にし、講演で「東洋と西洋の多くの女性が世界をかえるため一致団結しよう」と呼びかけました。
第二次世界大戦後、1949年に中華人民共和国が成立すると、中央人民政府副主席、中華全国民主婦女連合会名誉主席になり、アジア太平洋地域平和会議を招集し、「人類は必ず平和を創造できることを証明しなければならない」と演説しました。そしてインド、パキスタン、ミャンマー、インドネシアを訪問し、女性や子供の権利を守る活動や文化活動に力を注ぎました。
辛亥革命から中華人民共和国成立という激動の中国の歴史を、彼女の生涯を通じて学ぶことができる作品です。
【DVD情報】
製作年:1993年
上映時間:69分
製作:宋慶齢基金会
発売:コニービデオ
* 当研究所は7月9日(土)に公開研究会「日中関係の歴史と未来」を開催しますので、ご案内します。こちら。
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