東京都港区にヘリポートなどを収容する米軍基地「赤坂プレスセンター」があります。地元住民は40年にわたってその土地の返還運動を展開してきました。その軌跡を描いた20分のビデオ映像です。
安保条約にもとづく日米地位協定は都心の一等地にこのような施設が存在することを許容しているのです。それは沖縄の基地問題にまで連なる問題です。
この土地は、戦前の2.26事件で知られる旧陸軍歩兵第三連隊の駐屯地だったところです。そこが戦後米軍に接収されたのです。
1967年4月18日、東京大学生産技術研究所・物性研究所職員組合の合同春闘総決起集会でこの基地の撤去を求める決議が採択されました。それが以降30年にわたる運動の幕開けとなり、以降毎年4月18日に「4.18集会」が続けられてきています。
1983年には、ヘリポート基地内を通過するトンネル開設のため、東京都は隣接する都立青山公園内に臨時へリポート用地を米軍に提供しました。この土地はトンネル工事終了時には返還する約束でしたが、1993年の工事終了後も返還されず、以降「都立青山公園不法占拠問題」として返還運動が活発化することになりました。
1996年には「麻布米軍ヘリ基地撤去実行委員会」が結成され、以後、基地撤去運動はこの実行委員会が主体となって担われることになりました。「4.18集会」も同委員会により引き継がれ、公園内での撤去を求める集会と六本木のデモ行進が行われています。
集会・デモは今年も催され、さまざまな企画が予定されています。午後6時から、都立青山公園での開催です。
【映像情報】
制作年:2007年10月
映像時間:20分
制作:麻布米軍ヘリ基地撤去実行委員会
この映像資料は麻布米軍ヘリ基地撤去実行委員会ホームページ内のDVD紹介ページよりメールで注文できます。
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