山口県祝島住民の原子力発電所建設反対運動と、スウェーデンでの脱原発=「持続可能な社会」をめざす地域住民たちを描いた映画です。
祝島で、電力会社の社員から「第一次産業だけで島がよくなると思いますか」と問われた住民が「島の人間は自分たちの力でがんばっている、世話をやいてもらわないでもいい」と答えたシーンは印象的でした。
スウェーデンのオーバートオーネオという街では地域自立型のエネルギーを創り出すために風力発電など様々な工夫・努力が進められています。
祝島やオーバートオーネオのとりくみは、全地球的にみれば、タイトルにある「ミツバチの羽音」のように小さいものかもしれません。しかし、世界中の地域が原子力に頼らない、持続可能な社会をめざすとりくみは、地球の未来(「地球の回転」)にまで影響を与える可能性を示しています。
持続可能な地球環境を求める人々の権利=環境権は日本国憲法第13条の幸福追求権と第25条の生存権の規定を根拠に保護されると解釈されます。その意義を考えさせてくれる映画です。
【映画情報】
制作年:2010年
上映時間:135分
監督:鎌仲ひとみ
上映館:渋谷ユーロスペースにて3月11日まで。以降全国各地で上映。
公式HP
* この映画の鎌仲ひとみ監督には以前、当ホームページにて「地球環境をお金に換算すれば」を語っていただきました。こちら。
* 祝島に関わる映画に『祝(ほうり)の島』もあります。以前当ページでも紹介しています。こちら。
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