この映画は、言語学者ノーム・チョムスキーが、ブッシュ政権下のアメリカで2002年に行われた講演の記録とインタビュー映像で構成されたドキュメンタリー映画です。
当時、アメリカが「テロとの戦い」にひた走る中、日本では改憲論が吹き荒れていました。
今日までの間に、アメリカでは大統領が交代し、日本では政権交代が実現しました。
両国の平和をめぐる状況は前進したのでしょうか。
日本の平和状況の縮図ともいえる沖縄は、昨年普天間基地移設をめぐる騒動の渦中に置かれました。歴史的に日本の政治の不公正にさらされて来た沖縄に、また一つ悲しい歴史を刻んでしまった出来事でした。
当研究所の伊藤所長が主宰する伊藤塾は、毎年沖縄スタディーツアーを実施し、関係者の生の声を聞いて、現場を感じてもらう機会を提供しています。沖縄の方々の、憲法に懸ける思いを感じる機会にもなっています。沖縄の方々の心の中に今も吹く「鉄の暴風」を鎮める機会にもならんことを願ってやみません。
【映画情報】
制作年:2002年
上映時間:71分
監督:ジャン・ユンカーマン
出演:ノーム・チョムスキーほか
公式ページ
* この映画の監督であるジャン・ユンカーマン氏には、以前当サイトの『今週の一言』のページで「戦争が終わるとたんに忘却が始まる」と語っていただきました。
ジャン・ユンカーマン氏と伊藤所長による「憲法対談」の講演録が「法学館憲法研究所報」第4号に掲載されていますので、ご案内します。 |