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映画『選挙』
H・O
川崎市議会議員補欠選挙にあたって公募で自民党の候補者となった山内和彦氏の選挙運動を追ったドキュメンタリー映画です。山内氏は自民党から立候補していますが、自民党を支援する作品でも、自民党を批判する作品でもありません。日本人が政治や選挙というものにどのように向き合っているのかが描かれています。
山内氏は、駅頭で、あるいは候補者カーから、政策を語るのではなく、自分の名前を連呼します。有権者は政策なんて聞かないと選挙事務所の参謀から言われます。残念ながら、これが日本の民主主義の実情の一端なのでしょう。
それでは選挙戦を制する力は何なのか。それは地域の有力者を中心としてはりめぐらされた伝統的なネットワークかもしれません。地域に長く住む住民の多くが先代から自民党の議員の世話になっていて、当然のように自民党を支持している様子、地域の老人会の運動会や神社の祭りなどを通して自民党の議員が住民たちと触れ合う光景などが映し出されます。
日本国憲法は国民主権を謳い、一人ひとりが政治の主人公であるはずですが、その理想の実現への課題は山積みであることを再確認させられます。
この映画は政治や選挙への日本人の向き合い方を地域社会という切り口から検証していますが、「政治と業界」という切り口も重要であるように思います。そのような作品の出現も期待したいところです。
【映画情報】
2007年作品。
監督・撮影・編集:想田和弘
製作:Laboratory X, Inc.
120分
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