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書籍『米軍基地と環境問題』

T・S


 沖縄・普天間基地の移設問題は、混迷を呈しています。普天間基地の存在によって周辺住民は、厳しい環境の中での生活を強いられています。先日の琉球新報によれば、普天間やその代替地に配備予定の垂直離着陸輸送機オスプレイと同一機の配備計画のあるハワイ・カネオヘベイ海兵隊基地で、環境影響評価(アセスメント)が進められています。沖縄の基地への配備はハワイへの配備よりも早いのですが、アセスメントの対象になっていません。著者はアセスメントが二重基準になっているとして、その問題点を指摘しています。
 著者は環境省から防衛省に出向し、米軍基地の環境対策担当をした経験に基づき、環境問題は、防衛問題や日米同盟のあり方とは切り離して取り扱われべきとの立場から、要するに防衛問題がどうあろうと在日米軍の環境問題は適切に対応すべきだと論じています。
 基地の環境問題というと騒音問題が注目されますが、ほかにも数多くの問題があり、本書ではそれを12項目に分類して述べています。また、米国内外の軍事施設に対する環境問題関連法規やドイツ・韓国の米軍基地の地位協定とその実態も明らかにしています。在日米軍基地の環境に関する取り決めは、罰則のない内部規定に基づいているだけで、米本国の環境庁にも関与されず、日本政府などの監視・監督もされずにいることも指摘しています。
 本書は、いま現実に日本の環境を脅かし続けている在日米軍基地の現状を明らかにし、その改善のための課題を地方自治体の関与の強化、情報公開の積極化なども提言しています。
 日本国憲法の平和主義の規定から、在日米軍基地の存在そのものが問われる必要がありますが、基地が現に存在している中で、その環境問題も急務の問題です。

【書籍情報】 世一良幸著 幻冬舎 2010年6月刊行 定価:本体838円(税別)


*当サイトに搭載している憲法文献データベースでは「平和主義」「日米安保・有事法制」「環境」などのキーワードで憲法文献を検索できますので、ご案内します。

 

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