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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『戦争を伝えることば −いらだつ若者を前にして』

T・S


 戦後65年が経ち、戦争を語る側の体験者が減少するにつけ、聞く側も世代が移り変わり、ますます直に戦争を伝えることが難しくなっています。また、同時に、語ることができなかった人が、時の流れのなかで、高齢になってから自分の戦争体験を語りはじめているのも、今の特徴ではないでしょうか。
 本書は、2009年12月に開催された青山学院大学の公開フォーラムでの、経済界で仕事をしてきた品川正治さんと児童文学者・清水眞砂子さんの戦争についての講演や対談などを収録したものです(一部他の講演内容を含む)。公開フォーラムは今回で4回目となり、今回のタイトルは、オバマ大統領のプラハ演説に見られる新たな動きや世界金融危機、格差・貧困の状況認識に基づいて、「戦争体験の継承と平和認識」とつけられました。
 品川正治さんが、自分の戦争体験を話せるようになったのは、2008年の講演会がきっかけです。戦争体験を話すことの難しさ、苦しさは体験していないものに理解しがたいものだということを思い知らされます。また、戦中の経験や現在の品川さんの戦争観、そして品川さんの未来への確信が述べられています。
 清水眞砂子さんは、「戦争を生きのびる」難しさとともに、今の若者にとっての「平和を生きのびる」難しさを説きます。「戦争体験者がうらやましい」と言ったという若者、雑誌『論座』に掲載された論考「丸山眞男をひっぱたきたい −31歳フリーター。希望は、戦争。」など、若者の状況を紐解きます。
 戦争を伝えることの難しさと伝え方の視点を考えさせる書です。

【書籍情報】品川正治、清水眞砂子著 かもがわ出版 2010年8月刊行 定価本体1500円+税


<法学館憲法研究所事務局より>

 当サイトの「憲法関連書籍・論文情報」では、以前品川正治さんの著作『戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言』を紹介しました。こちら
 以前当サイト「今週の一言」のページで「1人ひとりの生活が守られる社会を」(赤木智弘さん)を掲載しましたが、ここにも若者の戦争に対する認識などが紹介されています。

 当研究所はドキュメンタリー映画「戦争をしない国 日本」の製作に協力しましたが、品川さんはこの映画の製作・普及を成功させる会の呼びかけ人代表の一人として映画についてコメントしていただいています。こちらから動画を見ることができます。


 

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