法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『反撃カルチャー プレカリアートの豊かな世界』

T・S


 格差社会という言葉が当たり前になったこんにち、非正規社員や派遣労働者の待遇改善要求などさまざまな運動が各地で生まれています。
 2003年、イタリアの路上の落書きで発見されたというイタリア語の「プレカリオ」(不安定な)とプロレタリアートを足した造語のプレカリアート。2006年からプレカリアート運動にかかわってきた雨宮処凛さんが、90年代の「だめ連」、G8洞爺湖サミットへの対抗運動、派遣労働現場、サウンドデモ、年越し派遣村、女性と貧困、キャバクラユニオンなど、さまざまな運動や人々の人生を紹介しています。従来の労働組合のメーデーと異なるインディーズ系メーデーが繰り広げらるようになりました。
 雨宮さんは、これらの運動は非正規だけでなく、正社員も加わった『弱肉強食社会の中、生きづらい人々』の大集合の運動であり、労働条件の改善や生存運動だけでなく、文化運動として位置づけています。
 「もっと、もっと緩くたって生きられたり、死ぬほど働かなくてもそこそこ生活できたり、どうしてそういうことが実現しないんだ?」、「フリーター、ただ生きること、生きることはよい。誰もが自分自身を肯定する」。この言葉は、自分は非正規社員にならないようにがんばるという「自己責任」論とは、「『私』の生存がそのまま肯定される」真逆の考えです。
 雨宮さんが参加した「麻生邸見学ツアー」事件やサウンドデモでは、「表現の自由」の獲得のために警察と交渉するも警察の不当逮捕やデモ妨害などの実態に出くわしました。それは憲法の「表現の自由」をめぐる問題を考える上で、リアリティのある好例です。 
 終章の入江公康さんと雨宮処凛さんの対談では、当WEBサイトで紹介したベーシック・インカムも論じられています。

<法学館憲法研究所事務局より>
 当サイトでこれまで、雨宮処凛さんには「今週の一言」で登場していただいています。
 また、ベーシック・インカムについては、「今週の一言」で、白崎一裕さん や「浦部法穂の憲法時評(その1)、(その2)でも論じられています。
【書籍情報】 雨宮処凛著 角川学芸出版 2010年6月刊行 定価1680円(本体1600円)

 

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