法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

論文「丸山真男 または二つの『自由』」

Y・S


 法学セミナー巻頭言から目が離せません。
 4月号から、樋口陽一先生の連載エッセイが掲載されているからです。
 それぞれの号の特集に意図的に沿わせたと思われる内容で展開されています。
 4月号「中川善之助 または 教師と学生のウニヴェルシタス」では、親族・相続法学者の中川善之助先生の人間味あふれるエピソードが紹介されます。
 5月号「清宮四郎 または『憲法問題調査委員会』から『憲法問題研究会』へ」では、憲法学の通説を形成した清宮四郎先生の控え目なお人柄と、9条擁護への毅然とした態度が紹介されます。
 6月号「宮沢俊義 または 『イデオロギー』VS『理想』」では、宮沢俊義先生の説かれた科学的方法論と、それを現代に適用する必要性が説かれます。
 そして、7月号「丸山真男 または二つの『自由』」では、丸山真男の論文「超国家主義の論理と心理」と、それと表裏をなす「日本における自由意識の形成と特質」が紹介されます。そこでは、「自由」という観念について、「良心に媒介されない自由」「感性的自由」と、「理性的な自己決定」「規範創造的自由」の二義性の分析が施されます。
 そして、近代憲法における自由は、諸個人の意思に基づいて世の中を組み立て上げるという壮大なフィクションを支えるための自由であったことを指摘され、日本における「自由」が、単純に「拘束されないこと」を意味する素朴な観念に傾きすぎていないか懸念を示されます。
 元禄町人文化から昭和バブル、国民精神運動にまで及ぶ歴史をひもときながら平易な語り口で本質を説く樋口先生の文章に、目を開かれる巻頭言でした。
 来月号はどのようなお話がつづられるのか、楽しみです。

 

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