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書籍「戦争で死ぬ、ということ」

T・S


 「戦争で死ぬ」とはどういうことなのか、戦後生まれが日本人の7割を超え、戦争体験者の話を聞く機会も減り、日本国民の記憶から戦争は遠いものになっています。また、大手マスコミでは、今現実に起きている戦争の惨劇の実態を報道せず、日本国民には戦争のリアリティさを感じる機会が非常に少ないのが現実です。
 戦争を考えるとき、戦争がどういうものか、リアリティを持つ視点が欠かせません。
 本書は、戦後世代があらためて、戦争体験を様々な視点から捉えなおし、戦後世代が「戦争で死ぬ」とはどういうことかを共有できるものです。
 本書では、空襲を受けるとはどういうことか、特攻隊員、戦前のメディア、戦地での日本兵、女性たち様々な人々の姿があります。その死に方は、想像以上に悲惨です。被害者の立場であるとともに、相手にとっては加害者であることに戦後気づかされた人もいます。広島・長崎の被爆の前年に、日本ではドイツの原爆開発に期待する新聞記事が紹介されています。また、日本がアメリカに対して原子爆弾を落とす小説まで登場します。
 ごく普通の人が、戦争になると「敵国」人に対して、ここまで残酷になれるのか。現在の感覚では、信じられないほど、戦争はひとを狂気なものにしてしまいます。9.11同時多発テロで、息子さんを失った父親、友人を失った大学生の日本人の方がテロに対して復讐心を持つのでなく、「悲しみの連鎖を止める」ことを述べています。戦争と隣あわせの平和に生きている今の私たちも戦争の中に入ったら、どうなるのか、リアリティをもって考えなければならないと思います。

【書籍情報】 島本慈子著 岩波書店 2006年7月刊行 定価777円(本体740円)

*当研究所も製作に協力したドキュメンタリー映画「戦争をしない国 日本」にも戦争の実相がリアルな、そして多くのニュース映像等で描かれています。あらためてご案内します。

 

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