法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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論文「“もう一つの”憲法入門」

K・T


法学セミナー2010年4月号の特集「人を知り権利を語る―法学入門2010」は、新年度にあたって、新たに法学を学ぼうとする人たちへの熱いメッセージが込められた特集であり、リーガル・マインド―法的思考―とは何かを改めて考えさせる企画です。

この中の所収論文「“もう一つの”憲法入門」をご紹介します。執筆者遠藤比呂通氏は、憲法学者として東北大学で教鞭をとった経験をおもちです。弁護士登録をされてからは、ホームレス支援活動などにとりくんでおられます。教員時代、法の解釈という営みについて学生に考えさせ、正義とは何か、自由とは何かを追求してこられた遠藤氏が、実務家となられてから、改めて法・正義の意味を問い直すユニークな“憲法入門”となっています。生身の人間の人生を離れた「抽象的な原理」としての「正義」ではなく、「具体的な事件のなかで、社会から排除されている人々」にとって実現されれるべき「正義」について、自らの弁護士活動をふまえて言及されています。「『憲法上の権利の行使が最も制限される人々』こそ、憲法訴訟の当事者となるべき市民であるという考え」に立つ遠藤氏の「誰のための正義の実現に参加」するのかという問いかけは、法学初学者に限らず、一人ひとりの市民にとっても重要な意味をもつものでしょう。

本特集のその他の所収論文等は以下のとおりです。
 「一日の中に永遠を見る―法を学ぶということ」阿部浩己(神奈川大学教授)
 「『人』と『ヒト』―21世紀の民法入門」宮下修一(静岡大学准教授)
 「刑事法は誰のためにあるのか―『国家』と『人』との最前線にて」中島宏(鹿児島大学准教授)
 「知の迷宮へ―国際法へのいざない」阿部浩己(同前)
 インタビュー:千葉景子法務大臣に聞く「変革の時代に“法の支配”を実現する」(聞き手 阿部浩己(同前))

また、本号には「[特別企画]韓国の国民参与裁判」に、二つの論文
 「国民参与裁判―施行2年の現況及び課題」李仁碩(法院行政処判事)
 「学界から見た韓国の国民参与裁判」韓寅燮(ソウル大学教授)
が収載されていますので、あわせてご紹介します。韓国における司法改革・国民参与裁判の現況を知ることは、日本の司法改革、市民参加の司法・市民のための司法のあり方を検証する上でも大いに参考になるでしょう。「WEB 市民の司法 〜裁判に憲法を!〜」もご覧下さい。

【論文情報】執筆者遠藤比呂通(憲法研究者・弁護士) 法学セミナー2010年4月月号特集「人を知り権利を語る―法学入門2010」所収 日本評論社

※法学館憲法研究所の「憲法文献データベース」は、憲法のキーワードごとに文献検索ができます。憲法とその考え方を学ぶ上で、ぜひご活用下さい。

 

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