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書籍「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」

T・S


 本書は、紛争国で兵士やゲリラたちの武装解除を指揮してきた伊勢崎賢治氏の、大学の「伊勢崎ゼミ」での留学生との対話集です。その中で、日本国憲法を研究しているノルウェー人のグンナー・レークビック氏とのノルウェーの平和外交や平和憲法を持つ日本の国際的役割についての対談も収載されています。
 ノルウェーは、長い歴史のなかでデンマークやスウェーデン、ナチスなどの支配を経験してきたことをふまえ、世界情勢の安定はノルウェーの利益でもあるとの考えから、第二次世界大戦後、国際連合の創設に積極的にかかわりました。
 レークビック氏は、今北欧が平和であるのは、北欧の各国が安心して暮らせる「福祉国家」であることと人権が保障されていることに起因しているといいます。
 ノルウェーは紛争国の和平調停の役割でも貢献していますが、それは順調にできるものではなく、国内外から、十分な成果が上げられていないとの批判もされています。しかし、平和外交はノルウェーの一貫した政策とのことです。
 日本国憲法9条のことは外国ではほとんど知られておらず、レークビック氏も人類学の勉強の過程で9条を知ったそうです。
 レークビック氏は自衛隊を違憲と言いつつ、9条の存在を評価します。9条の下で日本が核兵器をもたなかったこと、軍産複合体が誕生しなかったこと、アジアの政治的安定に貢献したことなどの重要性を指摘しています。
 伊勢崎氏は、ある人から、「日本人には9条はもったいない(世界に活用できない)」といわれたそうです。レークビック氏はNATO加盟国のノルウェーが、すべての国と友好関係を築く難しさに較べ、日本は9条のもとで、それができる可能性を秘めていると言います。
 ノルウェーの平和外交のあり様から、9条の国際的意義を考える書です。

【書籍情報】2009年12月、株式会社大月書店から刊行。編者は伊勢崎賢治氏と『マガジン9条』。価格は840円(税込)

 ※当研究所は憲法9条についての「英文パンフ」を普及中ですので、ご案内します。

 

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