法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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論文「人身の自由の憲法的基礎」

H・O


 隅野隆徳・専修大学名誉教授の論文です。
 人類は中世の封建国家権力による魔女裁判や残虐刑に異を唱え、適法手続きの保障や罪刑法定主義などを内容とする人身の自由というものを勝ち取ってきました。こんにち、奴隷的拘束・意に反する苦役からの自由、居住・移転・外国移住・国籍離脱の自由なども人身の自由に分類されますが、被疑者・被告人の権利の保障は近代憲法の中核的な内容です。
 被疑者・被告人の権利というものは刑事司法の実務と刑事訴訟法制などの現状に照らして検証されることになります。昨年裁判員制度が始まりましたが、人質司法であり、調書裁判であると言われる、こんにちの日本の刑事裁判の問題点が基本的に放置される中での出発でした。この事態には多面的な評価がありますが、本論文は、人身の自由、そして国家の刑罰権の憲法的規制というものが原理的・原則的に検証される必要性を説くものです。近代憲法に人身の自由が盛り込まれるに至った思想史や人身の自由の国際人権法の分野での今日的展開なども記述されています。
 この論文は渡辺洋三先生追悼論文集『日本社会と法律学 −歴史、現状、展望』(2009年2月、日本評論社から刊行)に収載されたものです。


*当研究所の連続講演会「日本国憲法と」裁判官第9回が1月18日(月)に開催されます。こちら。裁判官として長く刑事裁判にもたずさわったお二人が講演されます。
 石塚章夫さんには、捜査、公訴提起、審理そして判決のそれぞれの過程で生起する過誤を、「失敗学」という方法で少なくする方策について語っていただく予定です。
 須藤繁さんには、これまであまり議論されてこなかった刑事裁判の量刑について、実務の経験も踏まえて、新しい視点から語っていただく予定です。
 刑事裁判をめぐる実情と課題を学び、人身の自由について考える機会にもなりますので、ご案内します。

*人身の自由を含め、人権というものが確立されてきた歴史的経緯については、当研究所の浦部法穂顧問の『世界史の中の憲法』が詳しく、かつわかりやすく解説していますので、ご案内します。

*人身の自由に関わる書籍・論文は当サイト「憲法文献データベース」で検索できますので、ご案内します。

 

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