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論文「憲法教育の歴史的変遷と課題」

H・O

 全国民主主義教育研究会編「民主主義教育21」Vol3が「法教育の展開」という特集を組み、そこに収載された、杉浦真理氏の論文です。
 この論文は、日本国憲法制定後の学校での憲法教育をめぐる推移を概観しながら、克服すべき課題などを提起しています。具体的には、日本国憲法制定直後は文部省が小学校でも中学・高校でも憲法の三原則の教育に熱心だったこと、ところがその後の学習指導要領改訂などによって「天皇の地位」についての教育の比重が高まったこと、そして、国旗・国歌法制定などとも相俟っての「愛国心」教育や、日本の国際貢献を強調する教育が広がってきていることが記述されています。受験のための教育が広がる中で、社会科が「暗記科目化」されてきたこと、とりわけ憲法については条文の暗記が重視され、その結果、憲法の基本原理となる「人権」「平和」「主権」が体系的に教えられず、理解されていない状況になっている、などの問題状況も指摘されています。加えて、憲法教育実践の課題として、憲法の積極的な理念を伝える教育が9条の教育で試みられることはあっても、人権規定の意義・内容をトータルに伝えるということ、また日本国憲法も欧米での近代立憲主義の確立という歴史的な文脈の中に位置づけられていることを伝えるという点では今後の大きな課題になっていると主張しています。
 この論文はこのように学校教育の場での憲法教育の推移と課題を整理したものですが、それはこんにちの多くの市民の憲法理解の状況にも通じることではないかと思われます。当研究所が憲法の基本をトータルに、また歴史的に伝えてきていること(浦部法穂顧問のオンライン講座「憲法の考え方」浦部法穂著『世界史の中の憲法』の刊行)をあらためてご案内します。

【論文情報】全国民主主義教育研究会編「民主主義教育21」Vol3(2009年6月、同時代社から刊行)に所収。

*当サイトに収載している「憲法文献データベース」では「憲法教育」に関わる書籍・論文を多数収載し、様々なキーワードで検索できますので、ご案内します。

 

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