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書籍『国民保護計画が発動される日』

H・O

 あなたの街では国民保護計画が策定されていますか? どんな計画が策定されていますか? 
 内閣官房の国民保護ポータルサイトに「国民の保護に関する計画の策定状況(平成20年10月1日現在)というPDFファイルが掲載されています(2009年3月3日時点)。そこには、24都県の国民保護計画が閣議了承され、全1,810市区町村の内の1,787市区町村で作成されていることが明らかにされています。そして、各地で図上訓練・実働訓練が実施されていることが報告されています。
 2004年、有事関連法の一つとして国民保護法が制定されました。正式名は武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律です。それは平時から有事を想定し、武力攻撃に備える計画をたて、訓練を実施するというものですが、いったいどんな事態を想定し、どんな計画が立てられ、どんな訓練がされているのでしょうか。いざという時に、本当に国民は保護されるのでしょうか。
 この本は、国民保護計画・訓練が、国民が平時に、そして日常的に銃後を想定し、国防意識を高めることを狙うものでもあることなど、その問題点・危険性を解明しています。憲法を「改正」し、日本を戦争のできる国にしようという動きがありますが、各地で進められている国民保護計画の策定と訓練がそれを加速させることが懸念されます。一方、各地での計画の策定と訓練への市民の対応によっては憲法の平和主義や人権尊重理念を広げることにもなるでしょう。
 現職の国立市長として国民保護法案などについて政府に対して質問を提出し、果敢にその問題点を指摘した上原公子さんは、この本の「はじめに」で、その経験と国民保護計画・訓練の問題点を綴っています。当サイトで「今後全国各地で国民保護計画による避難訓練実施へ 〜 戦争する国にしないための具体的検証」と語っていただいた弁護士・平和元さんと弁護士・田中隆さんによる、法律的な問題点のわかりやすい説明もぜひ読んでいただきたいと思います。

 映画「憲法と共に歩む」製作委員会と法学館憲法研究所による下記講演会でも上原公子さん・田中隆さんから国民保護計画・訓練の問題点についてのお話を聞くことができるでしょう。ご案内します。
    
 講演の夕べ「『戦争をしない国 日本』の“いま”」
  日 時:3月12日(木)18時30分から20時40分
  会 場:伊藤塾東京渋谷校
  内 容:上原公子さんの講演「非戦の国・非戦のまち−市長時代の経験と提言」
      田中隆弁護士の報告「検証! “戦争国家”への立法状況」
      伊藤真(伊藤塾塾長・法学館憲法研究所所長)あいさつ
  主 催:映画「憲法と共に歩む」製作委員会/法学館憲法研究所
  参加費:500円(学生・伊藤塾塾生300円)

【書籍情報】2006年3月、自治体研究社から刊行。著者は「上原公子・平和元・田中隆・戦争非協力自治体づくり研究会・自由法曹団東京支部」。定価(本体1500円+税)

*有事法制に関わる書籍・文献は当サイト「憲法文献データベース」で検索できますので、ご案内します。

 

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