法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『軍隊のない国家 − 27の国々と人びと』

H・O

世界に27あるとされる、軍隊のない国家を紹介する本です。
著者・前田教授が軍隊のない国を訪ね、その様子を紹介していることは当サイトでも「9条を実現していく体系的な政策提言を」で語っていただきましたが、いよいよそれが刊行となりました。
「万が一他国から攻められるようなことがあったら、国民を守る組織=軍隊も必要ではないか」「世界各地に武力紛争があるのだから、日本もその解決のために諸外国と共同するべきではないか」等々と、1990年代以降戦力不保持を謳う憲法9条「改正」の声が高まっています。それが強烈に主張された安倍政権の時代は終わりましたが、9条をめぐる攻防はなお続くでしょう。
軍隊を持たないと明確に謳っている日本国憲法はたしかに国際的には稀有な存在です。そこで日本も軍隊を持ち、「普通の国」になろう、という主張が現れます。ところが、軍隊を持たない国が世界には27あるのです。軍隊を持たない国は決して日本だけではないのです。まずはこの事実を知る必要があります。
27の国々それぞれの軍隊を持たない理由やその経緯は多様です。軍隊を維持する経済的・財政的な基盤がない国、アメリカに基地を提供し、代わりに国土の防衛にあたってもらうことになっている国、等々様々です。「軍隊を持たない」と言っても「軍隊」の定義もいろいろありますから、それぞれの国の国防政策の検証も一筋縄にはいきません。ですから、軍隊のない国から日本と日本人が学ぶべきことは限られます。しかし、その第一歩としてこの本の刊行は極めて意義深いと思われます。
そもそも前田教授は言います。日本は軍隊を持たないと定めた憲法を持つのだから、軍隊を持たない国から学ぶのではなく、日本が軍隊を持たないということの意義を世界に示していくべきなのだと。
「9条世界会議」が間近に迫りました。日本国憲法9条が果たしている、あるいは果たすべき役割、軍隊を持たないということの意義を大いに世界に発信していきたいと思います。当研究所もWebサイトの英文ページ憲法9条英文パンフ法学館憲法研究所双書『憲法9条新鮮感覚−日本・ドイツ学生対話』等での発信をすすめていきます。

【書籍情報】2008年4月、日本評論社から刊行。著者は前田朗・東京造形大学教授。1900円+税。

 

[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]