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書籍『チャーリーです地球人です』

K・T

「チャーリーです。地球人です。」
と、彼は語り始めました。
昨年5月3日のこと。当研究所で行った映画「戦争をしない国 日本」上映会(来月より同映画のマンスリー上映会が始まります。)で、彼、チャールズ・ワードさんにお話しいただいた特別講演(当サイト「今週の一言」に「「戦争をしないという宣言、本当にすごい!」として収録)をご記憶の方もいらっしゃるでしょう。

そのチャールズさんの旅と、彼の日本国憲法9条に寄せる想いが、一冊の本になりました。日本へやってきた理由、日本全国を自転車で回ろうと思うようになったいきさつ、そして、折り紙の“9(きゅう)ちゃん”。

長野県松本市で英語教師として2年近く過ごした後、「畳に座ってお茶を飲みながら、雲を眺めていたときのことだった。『やりたいことやって』」と、“僕の心が僕に話しかけてきた”。彼は、1年間かけて日本中を自転車で周るプランを練り、そして実行します。野宿をしたり、また農作業を手伝いながら宿と食事を提供してもらうファーム・ステイをしたりして、“どうにか、やっていく”。様々な人たちとの出会いを糧にして、いつも“去るのは悲しいけど、旅を続けるのは嬉しい。”と、未知へ向かう彼の姿勢が素敵です。

そんな彼に転機が訪れたのは広島でのこと。広島でのホストファミリーから薦められて、近くで行われていた丸木夫妻の『原爆の図』その他資料の展覧会を観にゆきます。チャールズさんは来日前、学校での授業やインターネットを通して原爆の惨禍と日本国憲法制定の歴史を学んでいました。そして「この憲法はたぶん世界でも最高の憲法。」憲法9条があるから。「そして、それが、僕が日本に来たかったいちばんの理由」。けれど、憲法改正の動きや再軍備の可能性についてのニュースを知るにつけ、“僕には何ができるだろう?”ここから、“きゅうちゃん”と彼の二人(?)三脚の旅が、始まります。

広島から四国、九州、そして沖縄へ。そして長野に戻るまでの旅が、彼にとっての“ピース・ルート”となりました。折り紙の“きゅうちゃん”で9条の大切さを伝える旅です。ときに「9条ってなんですか?」と聞き返されてショックを受けたり、「沖縄は9条から外されている」ということの意味に悩んだりしながら。沖縄でダグラス・ラミス氏(当研究所発行の英文パンフで氏の共著をご紹介しています)と話し合ったことも、大きな収穫だったのでしょう。旅を終えた彼が「『日本も普通の国になってほしい』という人のことも理解できる。だけど正直言って、僕は普通の国に住みたいとは思わない。僕は並外れた国に住みたいんだ。」と語っていることが胸を打ちます。

【書籍情報】チャールズ・ワード(Charles Ward)著 本の泉社 2008年1月 (定価 本体1,300円+税)

 

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