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講義録「憲法改正 ―憲法という環境の現在」

K・T

 一橋大学社会学部と読売新聞立川支局の共催による連続市民講座(2006年4月から2007年2月まで。全10回)の講義録である、書籍『「現代」という環境―10のキーワードから』に収録されたものです。
 「憲法改正 ―憲法という環境の現在」の講義を担当した渡辺治教授は、既に当サイトでご紹介したブックレット「戦争をしない国 日本」の中で「国民は憲法とどう向き合ってきたか」というタイトルの論文を執筆されています。この講義録においても、憲法をあるべき国家・社会の構想の提示ととらえ、その憲法環境は「主体的な働きかけを通じて形成されるものであり、その意味で憲法と主体は相互に働きかけあいながら」(p.161)つくられると述べられていることは、ブックレット収録論文に重なります。憲法制定後、9条がアジアと日本の平和構築に果たしてきた役割を明らかにし、この9条にもとづく環境を変えようとする構想に対して、アジア全体で「武力によらない平和」の達成という9条の理念、「未完の環境」の実現めざすビジョンが提起されます。

この本には、渡辺治教授の上記講義の以外にも、憲法とかかわりの深いテーマが数多くとりあげられています。それは憲法が、“環境”を切り口とした、優れて現代的な課題にも耐えうるものであること、現憲法の懐の豊かさを証明しているかのようです。
この連続市民講座のテーマは“環境”。すぐ念頭に浮かぶ“温暖化”といった狭義の自然環境問題にとどまらず、「広く人間環境や社会環境、歴史環境やグローバルな環境まで視野に入れて」「多様な視座、多くの課題を提供することを主眼」(渡辺治教授p.4)としています。 “10のキーワード”は次の通り。

 1 下流社会 ―格差という社会環境
 2 エコロジー ―地球生命圏という自然環境
 3 ワールドカップ ―グローバル化するスポーツ環境
 4 まちづくり ―参加と協同の人間環境
 5 少子化 ―歴史のなかの教育環境
 6 ミーム・プール ―文化環境の「遺伝」と「進化」
 7 雇用平等 ―職場というジェンダー環境
 8 トラウマ  ―日常生活のメンタルヘルス環境
 9 インターネット ―情報という擬似環境
 10 憲法改正 ―憲法という環境の現在

 渡辺治教授は7月4日のブックレット出版記念イベントにおいて講演していただきます。憲法と国民とのかかわり、憲法「改正」と私たちはどう向き合うのか、さらに理解を深める機会として、ご案内いたします。

【書籍情報】渡辺 治・渡辺雅男 編  旬報社 2007年5月 (定価 本体1500円+税)

 

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