法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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書籍『「日本国憲法」  まっとうに議論するために』

H・O
 憲法の入門書ですが、「国家」「国民」「個人」「人権」「主権」など、憲法のキーワードについて、その概念や背景も含めて解説したもので、奥深い内容になっています。
 たとえば統治機構について。「『市民』としての権利 − 公共社会を自分たちがつくる」という章が設けられ解説されています。人類は憲法というものをつくりだすことによって、一人ひとりが個人として公共社会からの自由を確保してきました。それに対して、公共社会を「市民」がみずから動かす権利の問題として、この章は展開されます。人類は公共社会の動かし方として権力の分立という考え方を確立し、運用してきたことなどが述べられます。解説は、ジョン・ロックやモンテスキューの考え方、日本国憲法に具体化された権力分立の内容とその特徴、司法の役割と権限・・・、というように進んでいきます。
 たとえば平和主義。戦争違法化の歴史、ヨーロッパにおける戦争回避の努力の推移、日本国憲法9条の意義・・・、と語り口調で展開されます。
 1689年のイギリスでの「権利章典」、1789年のフランスでの人権宣言、1889年の大日本帝国憲法の制定、1989年の旧ソ連・東欧諸国での一党支配の解体。著者である樋口教授は、この「4つの89年」という言い方で憲法の歴史的展開を説明されます。当研究所が現在開講している連続講座「世界史の中の憲法」を学ぶ(オンライン受講はこちら)上でも、この本は重要な参考文献になるでしょう。

【書籍情報】2006年7月、みすず書房から刊行。著者は樋口陽一氏(東北大学・東京大学名誉教授)。1,575円(税込み)。

 

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