法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

論文「個人と国家」

H・O記

法学館憲法研究所の主席客員研究員である浦部法穂教授の論文です。
抽象的なタイトルですが、浦部教授が憲法を勉強しようという人たちを対象に「憲法学習のキーワード」として執筆されたもので、内容的にも憲法を学び考える上で重要となることがわかりやすく書かれています。同時にそれは、読むものに大きなインパクトを与える問題提起となっています。
浦部教授は、「国益」という言葉が乱れ飛び、国家の観点からの論理が様々な分野で幅をきかせている状況を警告し、そもそも国家とは何かということを解明しています。この論文は2004年に書かれたものですが、教育基本法が「改正」され、「愛国心」が学校現場で強要されていこうとしている現時点で、浦部教授の警告はいよいよ重要になってきています。
浦部教授は国家というものは歴史的な産物であり、人為的に作られたものだと説明しています。国家という領域が明確になるのは、歴史を遡ってもせいぜいフランス革命(1789年)以降で、全世界的にみると、国家の成立は第二次世界大戦後とのことです。国家というものが普遍的な存在であるかのように錯覚することなく、国家というものに対する向き合い方を一人ひとりが考えることが必要だと、浦部教授は説いています。
憲法は国家の基本法と説明されますが、そもそも国家とは何かについて考える必要性があるでしょう。その際その歴史から学ぶことが大事なのです。
法学館憲法研究所は2007年1月から浦部教授の連続講座「世界史の中の憲法」を開催します。多くの方々とともに深く学び合いたいと思います。

論文情報:「法学セミナー」2004年5月号(日本評論社)所収。

 

[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]