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書籍『米軍再編』

ここ数年、米軍の再編とそれに伴う在日米軍基地にあり方が大きな問題になっていました。今年5月1日には、日米戦略協議の最終報告文書「再編実施のための日米ロードマップ」が発表され、同30日、政府はこの文書の「着実な実施」をうたう「基本方針」を閣議決定しています。

米軍の情報に詳しい梅林宏道さん(ピースデポ代表)が、タイムリーに、60ページのハンディなブックレット「米軍再編」を書かれました。

梅林さんは、米軍再編の本質は、米軍が文字どおり「地球軍」となるための戦略の大転換に伴う世界的な戦力の再編成の問題であると紹介します。にもかかわらず、日本のマスメディアでは、在日米軍基地の移動・分散の問題として極めて矮小化されて伝えられていると、危機感をあらわにしています。
21世紀の米軍は、世界のどこで起こりうる戦争・紛争にも迅速かつ効果的に対応するために、各国に置いた基地から地域を超えて軍を出動させ、かつ同盟国軍との一体化を進め共同作戦を実行する方針に転換しました。これに伴い、米本土から神奈川県の座間に米陸軍の中枢機能(第1軍団司令部)が移ってきて、陸上自衛隊の中央即応集団司令部と結合します。東京の横田基地は米第5空軍司令部と航空自衛隊の総司令部が一体化します。海上自衛隊を含め、「あらゆる司令部レベルの日米一体化」が計画され、自衛隊は「世界中のどこにおいても、米軍と協力できるものになる」になります。

梅林さんは、これは憲法9条で禁じる集団的自衛権の行使であり、活動範囲を「極東」に限る日米安保条約にも明白に違反する事態であるとしています。そして、政府がこのことを説明しないでこれからの国民の運命を決める文書に合意したことは、民主主義の根本である国民主権の空洞化であるとも指摘しています。

【書籍情報】2006年5月30日、岩波書店から刊行(岩波ブックレット)。定価504円(税込み)。

 

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