法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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書籍『平和と平等をあきらめない』

高橋哲哉さん(東大教授・哲学)と、斉藤貴男さん(ジャーナリスト)の対談です。平和と平等の問題を軸に、憲法の危機的な状況がわかりやすく縦横に語られ、危機感が強烈に伝わってきます。それは、一方では権力を持つ人々と、他方では一般市民の、それぞれの本音の部分が、きれいごとでなく歯に衣を着せずに突っ込まれているからでしょう。2年前に刊行されたのですが、今読み返してみて、一層臨場感を持っている本です。本のタイトルは、憲法が改定された先までのことを考えて、「憲法零年」と提案された経緯も紹介されています。

高橋さんは、[戦争をする国]づくりが、ソフトの面では教育基本法「改正」の準備として進められているとします。「国家権力者が国民の愛国心を調達しようとするのは、つまるところ戦争のためだと思う」という指摘は明快です。
斉藤さんは、労働の場における差別の拡大などの例を引きながら、ダーウィンの適者生存の進化論が人間社会にも適用されており、「権力者たちはむしろ不平等とか差別こそが好ましいと考えている」とします。
2人は、「戦争は、相手にしても自国民の兵隊に対しても究極の差別だ」という点で、平和の問題と平等の問題は底に通じるものがあると言われます。私たちの中に、自分の生活に実害が及んでこなければ流れに異を唱えない方が利益になるという意味の生活保守主義が充満していると指摘しています。そして今、「まずは何が起こっているのかを知る」ことから出発することの緊要性を訴えておられます。

なお、改憲問題に関するお2人の「今週の一言」は下記をごらんください。
斉藤貴男さん
高橋哲哉さん

【書籍情報】2004年6月、晶文社から刊行。定価は本体1400円+税。

 

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