法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『敗れる前に目覚めよ--平和憲法が危ない』

1994年から今日までの間、中日新聞・東京新聞に論説委員・飯室勝彦さんが執筆してきた、憲法に関連する社説集です。
飯室さんのこの本への思いは当サイトでも、4月24日から紹介してきました

社説というと、価値中立的なものと思われる人もいるでしょう。たしかに特定の政治的立場に偏した主張はあまりなく、バランスをとったものが多いと思います。ところが、飯室さんが書かれた社説は憲法の価値を社会に活かし、今日の憲法「改正」の動きに警鐘を発する立場をとっており、そのスタンスは一貫しています。しかもそれは、社説として社会の様々な問題をふまえた洞察の上に立った主張になっています。
飯室さんによれば、飯室さんの原稿が基本的にそのまま掲載されてきたとのことです。これは中日新聞・東京新聞の見識の結果であると同時に、飯室さんの力と努力の賜物でしょう。人それぞれいろいろなポジションに置かれ、いろいろな制約が課せられますが、自分なりの問題意識を持ち、学び考え発言していきたいものです。この本からそんなことも感じさせられました。

この本は時系列で書かれていますので、憲法「改正」問題の動きの変化もよくわかります。飯室さんの語気がだんだん高まってきていることを多くの読者が感じとることになるでしょう。

なお、飯室さんは当研究所が冊子にして紹介した、当研究所主席客員研究員である浦部法穂教授の講演を社説で紹介していただいています(残念ながらこの冊子は品切れとなっています)。その部分を下記の通り紹介します。当研究所はその冊子以外にも、浦部教授の講演録の冊子や書籍を取り扱っていますので、ご注文いただければと思います

・・・
名古屋大学法学部の浦部法穂教授は「いまこそ憲法とその理念を学び考える」と題した講演で「ドイツ国民が憲法を大事にしていたらファシズムの登場はなかったろう」と指摘しました。
当時ドイツは・・・(中略)
なにやら日本国憲法を取り巻く状況に似ていませんか。
ナチスはこうした雰囲気に乗じ、ドイツ民族の優秀性を強調して権力を握ったのです。
浦部教授は「憲法を大事にしない政治、憲法は役立たないという国民意識のもとでの民主主義はもろい」と言っています。
・・・

【書籍情報】2006年4月、花伝社から刊行。定価(本体1600円+税)。

 

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