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論文「インタビュー『国家による“追悼”は可能か』」

特集「戦死とどう向き合うか」の中で、高橋哲哉氏(東京大学教授)が、戦没者を国家が「追悼」することの意味についてインタビューを受けています。
高橋教授は語ります。「世論調査で小泉首相の靖国参拝を支持する率を見ると、30代、40代は低いのですが、20代で上がるという傾向もあります。靖国神社がどのような存在だったかは知らず、国のために死んだ人たちを国が慰霊するのは当然じゃないか、という程度で支持しているのではないでしょうか」
 
教授は、「追悼」とは戦争によって出た死者を悲しみ悼むことであり、「悼む」とは文字通り「痛み」から来ている言葉であると紹介しています。これに対して靖国神社は、1869年に東京招魂社として発足して以来「悲しみ」「悼む」場ではなく、官側・天皇のために死んだ者の功績を讃えて彼らの後に続けとアピールし「顕彰」する場となっていると論じています。「戦後は『日本の繁栄の礎となった尊い犠牲』という新しい『物語』ができています」。
 
国家が戦争をしようとする場合、それとセットになって国家による「顕彰」の施設が必要とされることについて、哲学者としての深い省察がまとまっています。
 
雑誌 『季刊「中帰連」第31号(2004年冬号)』(2004年12月1日発行。発行所「中帰連」。税込み500円)所収
 

 

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