2011年4月22日、日本民主法律家協会が司法改革についてのシンポジウムを開催し、法学館憲法研究所の浦部法穂顧問(神戸大学名誉教授)が「最高裁は変わったか −判例分析から」と題して講演しました。
浦部顧問はこの10年間に出された憲法に関連する最高裁判決45件の内容を分析しました。そして、最高裁にはいくつかの分野で国民の権利を保障する姿勢がみえるとしつつ、「イデオロギー的」対立にかかわる事件では従来どおりの姿勢を貫いているのではないかと問題提起されました。45件の事件を類型化し、それぞれの判決の具体的な特徴を追い、そこから最高裁の全体的な動向を明らかにした講演は大変説得的でした。そして、裁判所が憲法にもとづく判断をするよう求めていく課題と視点を説く講演でした。
シンポジウムでは浦部顧問の講演のほかに、ビラ配布事件、日の丸・君が代訴訟、選挙運動の自由にかかわる裁判についての担当弁護士などからの報告もあり、司法改革の課題について討論が行われました。
(法学館憲法研究所事務局)
* 法学館憲法研究所は浦部顧問を中心に憲法関連裁判についての公共訴訟研究会を開催しています。開催例@・開催例A。浦部顧問はこの間、様々な憲法関連裁判で証人になったり、意見書を提出しています。関連情報@、関連情報A。法学館憲法研究所は浦部顧問を中心に、引き続き憲法の理念が裁判の場でも実現していくよう取り組みをすすめることにしています。
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