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映画『推定無罪』


                              
H・O

 エリート検察官が同僚の美人検察官を殺害したとして起訴され、裁判にかけられた話です。エリート検察官はその美人検察官と不倫をしていました。殺された美人検察官の部屋にエリート検察官の指紋があったことなどが証拠とされ、追及されることになったのです。しかし、裁判には「推定無罪」という鉄則があります。エリート裁判官が殺害したということが、「合理的な疑い」がないところまで証明されないかぎり裁判では無罪になります。果たして結末は・・・。
 「推定無罪」とは、一般的には、被告人が罪を犯したということについての検察官の立証が裁判で認められるまでは被告人は有罪とみなされない、ということでしょう。これは、適法な手続きによらない限り市民は罰せられないという近代憲法における最も基本的な原則の一つです。日本社会では、逮捕されたり、マスコミで容疑者扱いされただけでその人は有罪をみられがちです。まさに「推定有罪」という状況がある中で、「推定無罪」の意義はあらためて確認される必要があるでしょう。
 ところでこの映画の中では、検察官も不倫をするし、裁判官も法に触れることをする、ということが描かれています。決して誉められることではありませんが、法律家といえども「人の子」に過ぎません。検察官や裁判官という人たちは法律知識があり、バランス感覚に優れ、清廉だというイメージがあり、実際にそういう人が多いでしょう。しかし、裁判員制度が始まったいま、市民は司法への参加にあたって検察官や裁判官といった人たちに「依存」するのではなく、市民としての常識的な感覚を持って積極的に意見を述べていく必要があるのではないでしょうか。この映画を観て、あらためてそう感じました。

 法律家の実像を知るという点では、当研究所の連続講演会「日本国憲法と裁判官」での元裁判官の方々のお話もお薦めです。
  1月18日の講演会(講師は石塚章夫元裁判官と須藤繁元裁判官)
  2月4日の講演会(講師は有満俊昭元裁判官と山田真也元裁判官

【映画情報】
製作年:1990年
製作国:アメリカ
キャスト:ハリソン・フォード、ブライアン・デネヒー、ラウル・ジュリア、ほか。
時間:127分

 
                              

 

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