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映画「人間の壁」


                              
T・S

 昭和32年に起きた佐賀県教職員組合の闘争の実話を元にした作家石川達三の同名小説の映画化です。
 佐賀県にある炭鉱と貧しい漁村の小学校における教育現場が舞台になっています。炭鉱で働けない父親にかわり、海の漁で食いつなぐ不登校生徒、わずかばかり安いノートを買うため列車事故にあって死亡した生徒。貧しさゆえの姿です。
 身体障害児と健常児との理解を深めるために努力する生徒思いの教師が一部の親の声で「赤い思想」に偏っていると政治的に利用され退職に追い込まれます。そこには、保守的な風土に根ざした偏見と人権意識の欠如があります。
 主人公は大量の退職勧告で指名された2名の女性教師の一人です。ごくありふれた一教師が自分の置かれた環境の変化と生徒を有り様の中、闘争に参加していく姿が描かれています。
 今日、教師をめぐる環境は、日本国憲法の思想・信条の自由の侵害といえる国旗掲揚・国歌斉唱の強制とそれをめぐる教師の処分問題、教師の多忙化、教科書問題、貧困による就学困難、学級崩壊など、さまざまな問題を抱えています。
 生徒思いの教師として、自らの生活と権利を守る労働者として、真剣に生きようとする先に組合がありました。日本国憲法では第28条で「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これは保障する」と規定しています。
 教師の組合活動が見えにくい今、その原点をみる映画です。
 
【映画情報】
1959年製作
145分
松川事件製作実行委員会作品
スタッフ
監督:山本薩夫
製作:伊藤武郎 宮古とく子
原作:石川達三
脚本:八木保太郎
撮影:前田実
美術:久保一雄
音楽:林 光

キャスト
香川京子
宇野重吉
高橋昌也
高橋とよ
宇津井健
三ツ矢歌子
南原伸二
松本克平
発売:株式会社新日本映画社
提供:独立プロ名画保存会
販売:エースデュースエンタテイメント
 4,935円(本体価格4,700円)

 
                              

 

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