法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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映画『半落ち』


                              
H・O

 警察の取調べに対して、被疑者は、半分は正直に語りましたが、半分はついに語りませんでした。被疑者が半分を語らなかったのはそれなりの理由からでした。その被疑者の思いと人間性がこの映画のテーマの一つです。また、映画を観る人は、アルツハイマー病と介護のこと、骨髄バンクドナー登録と人間の命のことなどについても考えさせられることでしょう。
 加えて、この映画はこんにちの刑事司法を考える素材も多く提供してくれます。
 病気の妻から殺して欲しいと迫られて殺してしまったのが警察官であったことから、警察は世論の警察批判を回避するための対応に終始します。検察は警察との関係を悪化させたくないという対応をとり、裁判所も積極的な真相解明を避けます。真相解明に熱心な警察官や検事、裁判官も登場しますが、その人たちの主張や努力がなかなか実を結ばない様子が描かれています。警察官も検察官も裁判官も、そして被疑者・被告人も、みな完全無欠の人間ではなく、悩みながら生きているのだということを感じさせてくれます。
 生身の人間を生身の人間が裁く裁判。いろいろな場で働き生きる市民が、それぞれの場で培ってきた常識をふまえて重大な刑事事件の裁判にあたることになったいま、市民が捜査や裁判のプロたちをめぐる問題状況を知る映画としても意義があると思われ、ご案内します。

【映画情報】
2003年製作。
121分。
監督:佐々部清
キャスト:寺尾聰、柴田恭兵、原田美枝子、その他

*当研究所も協力し、裁判員裁判や司法改革について情報発信する「WEB市民の司法 − 裁判に憲法を!」を開設しました。今後とも読者の皆さんとともに裁判と憲法について語り合っていきたいと思います。

 
                              

 

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