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映画「イラク―ヤシの影で」(1/11テレビ放映)


                              
H.T記

 今テレビなどで、「日本は平和ですか」という問いをしばしば目にします。見た範囲では、答えは「平和です」ばかり。果たしてそうなでしょうか? 

 イラク戦争が始まる前、テレビや新聞ではイラクの人々の暮らしぶりが盛んに報道され、私たちもかなり実状を知ることができました。当たり前のことですが、人々が家族の安全と生活の安定を願う姿は、世界のどこでも変わらないものであり、平穏な生活が続けられることを願って見ていた方が多かったように思います。しかし、有志連合による攻撃が始まりました。日本の航空自衛隊も、武器を携帯した米兵等をイラク国内に空輸する方法で攻撃に参加しました。そして次第に、笑顔の少年や元気のいい物売りのおばさんたちの映像に代わって、イラクの人々の生活を破壊した後の「復興支援」の陸上自衛隊関係の映像が目立つようになりました。

この映画は、開始直前から直後にかけてのイラク国内の様子を密着取材したもので、忘れかけていたイラクの人々の表情を思い出させてくれます。子供たちにレスリングを教えながら駐車場を経営する、元オリンピックの代表選手。カフェで政治談議に花を咲かせる老人たち。緊張した空気が次第に高まり、ついにアメリカによる爆撃が開始され、バクダッドは巡航ミサイルの雨にさらされ…。

 イラクでは外国軍による攻撃や内戦で65万人もの人々が死亡しました(イギリスの医学専門誌)。自殺者も、家族を殺された絶望や「これ以上の暴力に耐え切れない」という究極に近いストレスで、フセイン政権時代の10倍もの率で出ているとの報道もあります(アジア記者クラブ通信07年1月号)。イラク北部にまで米兵や物資を空輸している航空自衛隊が無事なのは、反撃する手段をイラクが持っていないからにすぎません。

 この映画は、目にすることが困難になったイラク側からの情報を伝える貴重な映像です。

【映画情報】
放送:1月11日(木)深夜4:30〜午前6:08 WOWOW
制作:2005年 オーストラリア
監督:ウェイン・コールズ・ジャネス
原題: In the Shadow of the Palms-Iraq
時間:本編92分
公式サイト 

                              

 

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