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映画『ペンタゴン白書 ベトナムへの決断』


                              
T・O記

 連邦最高裁で、国家の機密情報と、出版の自由および国民の知る権利との衝突が争われた「ペンタゴン・ペーパー」事件を映画化した作品である。
 1963年、シンクタンクのランド社に勤務するダニエル=エルズバーグは、その報告書の状況認識や判断能力が評価され、国防総省のマクノートン国防次官補の下で働くことになった。ベトナム戦争の分析を始めた彼は、書類上の死者の数が、アメリカ側・ベトナム側ともに異なることに疑問を持ち、マクノートンに問い質すが、マクノートンはきちんと答えなかった。
 1965年、エルズバーグはベトナムを訪れ、アメリカの若者やベトナムの村人たちが無残に死んでいく姿を目の当たりにし、この戦争に疑問を抱く。帰国後、再びランド社に戻った彼は、国防総省の極秘ファイルを入手した。それにより、彼は、歴代政権が偽りを重ね、ベトナムへ介入した事実を知る。この情報を新聞社にリークした彼は、国家反逆罪で起訴される。また、この極秘情報を掲載した新聞社も、記事掲載の差し止め命令を受け、裁判で争うことになる。
 国民に対して真実を隠したまま、政府が戦争を始めるというのは、歴史の教訓ではないだろうか。日本でも9.11「テロ」事件の後、自衛隊法が改定され、「防衛秘密」条項が新設された(96条の2)。将来、日本が戦争に参加することになってしまったとき、第二のエルズバーグは現れるだろうか。

【製作年】 2003年
【製作国】 アメリカ
【監督】 ロッド・ホルコム
【出演】 ジェームズ・スペイダー 
クレア・フォーラニ


                              

 

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