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映画『JSA』

H.K 記
                                                           
JSA(Joint Security Area)とは、朝鮮半島を南北に分断する共同警備地域のことをいう。朝鮮戦争休戦後に板門店(パンムンジャン)で向かい合う南北朝鮮の警備施設の間には幅約50セン チ、高さ10センチ程度のコンクリートのラインが左右に延びる。そしてJSAの外側にはDMZ(非武装地帯)が南北とも2キロの幅で広がる。この地域には未だ第2次世界大戦、朝鮮戦争の現実が存在しているのである。
 さて、映画はJSAを舞台に韓国兵、北朝鮮兵そしてスイス国籍を有する2世(スイス人の母と 朝鮮人に父を持つ。)を中心に進行する。
 オープニングは1999年10月28日午前2時16分。11発の銃声、2体の北朝鮮兵の死体、そしてJSA 内の南北のまたがる橋(橋の様子から「帰らざる橋」がモデルか?)で負傷し倒れている韓国兵1 名、そして銃撃戦。一体何が起こったのか。
 そこから遡って半年前。イ・ビョンホン(LEE Byung Heon)ふんする韓国兵(彼はいまや韓国を代表するスター。NHKBSで放映された「美しき人々」で主人公の音楽プロディーサーを演じている)が夜の訓練中に隊からはぐれてしまい、地雷を踏んでしまう。動けなくなった彼のもと現れたのはソン・ガンホ(SONG Kang Ho)ふんする北朝鮮兵(彼は映画「シュリ」で名脇役ぶりを発揮した)ともう一人の北朝鮮兵。ここから、彼らとJSAをめぐるストーリーが展開する。
 朝鮮半島は戦前、日本の占領下で屈辱の歴史を刻み、戦後は本来敗戦国・日本が負うべき歴史の制裁をその身代わりになったが如く、南北分断国家という形でいまも負っている。
 この映画は歴史的な南北会談後に公開され、韓国はもとより日本でもヒットした。それは映画の 発する「南北分断」下にある人々が何を考え、何を望んでいるかというメッセージが見る人の心を強くとらえたからであろう。
 隣国に対する戦後補償と同時にいまも存在するこの現実を解決し、朝鮮半島の平和的統一実現するために平和憲法を有する日本、日本人にできることはなにか。
 映画はDVD、ビデオにもなっているので、ぜひ一度は観て、そこから何かを感じ取ってほしいと思う。

【出演】 ソン・ガンホ, イ・ビョンホン, その他
【監督】 パク・チャヌク
【公開】  2001年5月26日
【上映時間】 110分
【DVD価格】 ¥5,040 (税込)

                                                           

 

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