| 下記講演会で、園部逸夫・元最高裁判事に「裁判所、裁判官に関して思うこと」と題して講演していただくことになりました。 |
21世紀に入ってから本格化した司法制度改革は裁判員制度の導入(2009年)をはじめとしてこれまでの司法制度を大きく変え、裁判官制度にも大きな影響を及ぼしましたが、残された課題も山積しています。こうした時期に、戦後、裁判官となり、1970年代前半の「司法の危機」を体験した30名の裁判官が、自らの裁判官時代を振り返り、裁判官の良心や司法の独立の問題、裁判に対処した自らの心構え、これからの裁判官への期待などを講演会(2009年から2010年にかけて開催)で語られました。 その講演録となる『日本国憲法と裁判官』の出版にあたり、市民のための司法改革のあり方について語り合います。多くの方々のご来場をお待ちしています。 日 時:2010年11月3日(水・祝)午後2時〜5時 会 場:伊藤塾東京校 主 催:法学館憲法研究所・日本評論社 後 援:伊藤塾 参加費:500円(伊藤塾塾生・学生は無料) 講演「裁判所、裁判官に関して思うこと」 :園部逸夫・元最高裁判事 講演「裁判官と憲法−その歴史と未来」(仮) :大出良知氏(東京経済大学現代法学部教授) スピーチ :伊藤真(伊藤塾塾長・法学館憲法研究所所長・弁護士) ほか ◆司法の危機と「裁判官の独立」 1969年、長沼自衛隊違憲訴訟の過程で札幌地裁の平賀所長が担当の福島重雄裁判長に書簡を発しました。裁判干渉であるこの「平賀書簡問題」がひとつの契機となり、裁判官に対する様々な攻撃が始まり、1971年、最高裁は宮本康昭判事補の再任を拒否し、事態は任官希望者に対する新任拒否へと進みました。「司法の危機」といわれるこの時代、「裁判官の独立」を保障した憲法76条に対する干渉と攻撃の中、多くの裁判官は良心に従い、その独立を守るために努力してきました。こうした歴史的蓄積から、こんにち改めて「裁判官の独立」の持つ意義を再確認させられます。
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