法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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<『憲法の本』に絶賛の声>

2005年6月20日
(法学館憲法研究所双書『憲法の本』のあるサイトでの紹介文)(http://ch.kitaguni.tv/u/5411/2005/06/06

つい最近刊行された本である。著者は著名な憲法学者であるが、内容は学術研究の発表ではなく、一般人向けに憲法の重要な内容を概略説明し、憲法の重要性を学ぶ端緒にして欲しいとの思いが込められている。
はしがきの一部を引用する。

憲法の「改正」というのは、いまの憲法を前提にして、つまり、いまの憲法のつくりや基本的な原理原則は動かさずに、部分的な変更を加えることである。しかし、いまの「改憲」論議は、現行憲法の基本的な原理原則も見直し全面的に作りかえよう、というものであるから、「憲法改正」の論議ではない。 (中略)
国会議員たちが、新憲法を制定しようと企てているということは、彼・彼女らが、日本国憲法のもとでの政治体制の根本的変革すなわち「革命」をたくらんでいる、というほかない。しかも、それを、通常の憲法改正手続で行おうとしているのであるから、新憲法制定に求められる手続すら無視して強行しようとしているのである。国会議員は、憲法99条によって、日本国憲法を尊重し擁護する義務を負っている。新憲法の制定ということは、いまの憲法を廃棄するということだから、国会議員が新憲法の制定を企てるのは、明らかに憲法99条違反の行為である。ということは、国会には新憲法制定の発議権はない、ということである。国会議員たちによるいまの「改憲」論議は、憲法上認められた権限外のことをやろうとするものであり、その意味でも、革命またはクーデターの企て以外のなにものでもない。

内容は、前述の通り、一般向けに書かれているので、読むに難いということはないだろう。これから憲法を学習したいと思っている人、あるいは学生時代に憲法を学習した人にも十分耐えうる内容であると思う。
憲法への理解を深める入り口(入門書)として、ぜひご覧頂きたい。

(埼玉県 斉藤弘幸さん)
「なぜ今憲法改正なのか?」何処かで目にしたその問いに答えられないでいる中、とあるホームページの浦部教授から寄せられたメッセージに刺激され、「憲法の本」を手にしてみました。同時に「法学館憲法研究所」の存在も知りました。「今週の一言」をはじめ、いろんな方の発言には、大変興味が惹かれ、とても良い勉強になります。
「憲法の本」は論理的で的確な説明がなされていて、尚且つ過去の判例が多く記載されているので、今まで読んできた「公民分野」のどの教科書よりも分かりやすく、憲法を学びたい人には最適だと読んでいて感じました。機会があれば周りにも広めていきたいです。
ほんの数ヶ月前まで、私自身「そろそろ憲法改正しても別にいいんじゃない。」
と、これといった理由もなく、「戦後六十年が過ぎ憲法が時代に合わなくなってきている。」などといったメディアが形成する世論に同調するような形で、憲法改正・新憲法の制定には安易な気持ちで賛成していました。憲法9条の重みというものを、表向きだけで心から理解していなかった証拠だと思います。
「独立国には自衛権が認められている。だから自衛隊の存在は容認される。」この事にもこれといった疑問を感じてはいなかったのですが、結局「脅威」の強調と「自衛」の拡大解釈が戦争の原因となるのだと、「自衛軍」は危険だと、この度強く意識するようになりました。

(千葉県・藤野龍一さん)
(浦部法穂著『憲法の本』はしがきでの)『いまの「改憲」論議は、現行憲法の基本的な原理原則も見直し全面的に作りかえよう、というものであるから、「憲法改正」の議論ではない。』という指摘は、初めての経験でした。そして、ショックでした。是非多くの皆さんに知ってもらいたいと思います(http://www.xn--x41az7v.jp/)。

法学館憲法研究所双書『憲法の本』のあるサイトでの紹介文
浦部法穂『憲法の本』(共栄書房)によれば、憲法の特質とは、
@憲法は「自由の基礎法」である
 すべての人が生まれながらにもっている「自然権」としての生命・身体・財産の自由を守るため、それを人権規定(人権宣言)として確認し、この人権規定を憲法の中核に位置づけたのである。そして、この人権規定がしっかりと守られるように、国家の組織とその運営の方法などが憲法で定められたのである。
A憲法は国家権力を制限する
 国民の自由を国家権力による不当な制限から守るということは、裏を返せば、国家権力の行使に一定の制限を加える、ということを意味する。その意味で、憲法は国家権力に対する制限規範という特質をもつことになる。
B憲法は国民の最高法規である
 憲法は、国民の人権保障を目的とする。その意味で、憲法に定められた内容は、国の法体系のなかで実質的に最高の価値をもつものと位置づけられる。憲法が国の最高法規であるということは、憲法に定められた内容が実質的に最高の価値を持っているということと、憲法の反する国家行為はいっさい効力を認められないということの、2つの側面からいえることである。

 浦部さんの著作は、『違憲審査の基準』(日本評論社)から始まり、『全訂憲法学教室』(日本評論社)など、かなり読んでいますが(というか、折に触れ参照しています)、今回の『憲法の本』は大変に読みやすく(多分、一定の基礎を学んでいる方は半日かからないと思います)、かつ、刺激的なものになっています。しかも、憲法というものについての「骨太」の考え方の線が明確で、憲法判例の「差込」など、初学者にも親切でイメージが湧くものとなっています。

(福岡県・萱嶋俊之さん)
浦部先生の「憲法の本」購入いたしました。
まだ途中ではありますが、現在の世間の動向を憲法的観点からわかりやすく、熱く解説されており、新鮮で興味深く読ませていただいております。
戦後60年を経って古くなってしまったというのが、現在の憲法に対する一部世論の論調ですが、現在もなお時代は憲法の理想を実現するに至っていないのだな・・・という想いに駆られました。

(大阪府・細川和樹さん)
私は現在、大阪で弁護士をしております。
私は、司法試験では、憲法の勉強については浦部教授の「憲法学教室TU」(日本評論社)を使用しておりました。ほかの先生の憲法の本は曖昧模糊としておりどうしてもなじめませんでした。しかし、浦部教授の学説は単純明快でとても分かりやすく私の波長にあいました。ただ、当初は、答案に表現するのはなかなか難しく苦労しましたが、最終的には、浦部教授の学説を私なりに咀嚼してうまく表現できるようになりました。司法試験合格以来、憲法の勉強は全くしていませんが、現在も、浦部教授の学説が私の頭に染み付いております。
この度は、「憲法の本」刊行おめでとうございます。一読させていただきましたが、国際情勢、政治情勢が大きく変わったにもかかわらず、時代に趨勢に流されることなく、浦部教授の基本的な考えは全く変わっていないなぁとの感想を抱きました。
なお、判例も随時紹介されていますが、出来れば、裁判年月日だけでなく、事案の詳細、判決文の原点にあたりたいので、判例の出典(民集、刑集、判タ、判時等々)まで表示していただければ、いいなぁと思いました。

(東京都・男性)
憲法が大切なものであることは小さい頃から教えられた。前文をそらで暗記したこともある。
しかし、中身を理解するのは難解で、学校で質問をしても「それは色々に解釈があるから」という理由で説明もうやむやに終わることが多かった。私が知りたかったのは、小難しい憲法論ではなく、具体的に憲法が効力を発揮する現場についてである。でも、そのような解釈本にはいままで出会ったことがなかった。
『憲法の本』という、このおそろしくシンプルなタイトルの本は、私の疑問に少なからず応えてくれた。様々な事例が示され、その事例の「どの部分」で憲法判断がなされたのか、また、何故憲法が引き合いに出される事例なのかが、図による解釈を交えて展開されている。あえて高尚な事件だけに絞らず、私たち市民が直面する可能性のある事例なども載っている。各々の事例で、簡潔している(1話完結ドラマみたいに)ところもこの本を読みやすくしている。
最後に、文中にこれでもかと散りばめられている「注釈・コラム」形式の文章が良いと思う。いかにわかりやすく書かれたとしても、大元の憲法というものはそれほどやさしく理解されるものではない。だから、アプローチは多面的であって欲しい。各「注釈・コラム」で頭を休めながら、憲法を考えることができるのは嬉しい。初めて最後まで読めた憲法本である。

(京都府・男性)
(『憲法の本』は)時宜にかなった出版で、うれしく思います。いま私たちのネットでも中学・高校生にも分かりやすいパンフレットを作ろうと計画しています。ぜひこの本も参考にさせていただきます。

(福岡県・男性) 2005.6.6
(『憲法の本』を)学習会で紹介したところ、5冊たちどころに売れました。時宜を得た刊行、双書の企画だと思います。

『憲法の本』の購入方法はこちらへ>>

(しんぶん赤旗「本と話題」(2005年10月2日)での記載)
浦部法穂著『憲法の本』(法学館憲法研究所企画編集・共栄書房・1800円)は、現在の国会議員による“新憲法制定”論議を「憲法上認められた権限外のことをやろうとする・・・クーデターの企て」と厳しく批判。将来の世代への責任を果たすためにも、一人でも多くの人が憲法を学んでほしいとのべます。実際に、憲法をめぐって争われたさまざまな事件・判決をとりあげ、国民の生活にひきつけて憲法を解説しています。

 

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