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映画『ハルをさがして』

2016年9月19日



尾関玄さん(映画監督)




父親の仕事の都合で幼少期から転校を繰り返していた。私には厳密に故郷といえる場所は無いのかもしれない。でも故郷という言葉を聞くと、愛知県の片田舎の、中学の同級生達と通った通学路をイメージする。友達がいて、好きな女の子がいて、今思えば恥ずかしい夢とかもあったりして。思春期を過ごした場所だからそう感じるのかもしれない。

東京の専門学校を卒業して、商業映画の世界で仕事をしていた私は、もう一度自主映画を撮りたくなり、中学の同級生であり、本作品のプロデューサーでもある内藤諭に声をかけた。同じ思春期を共有した二人にしか作れない映画を目指し、中学生が主人公のプロットを書き始めようとしていた。そんな矢先、3.11 がやってきた。

雪崩の様な情報が押し寄せる中、こんなスローガンを見かけた。「福島のこども達を守ろう」。そのスローガンを見ていて、ふと頭によぎった事がある。もし自分が福島の子供であったら、どうしただろう。もし私が同級生達と通っていた通学路が危険だと報道されていたら?中学の友達たちは故郷に残って暮らしているのに、私だけが東京に避難していたら?いろんな想像が頭をめぐりこれまでに感じたことの無い感情が沸いてきた。そんな言葉にならない想いを映画にしたのが『ハルをさがして』である。

大人には選択肢があるかもしれないが、子供にはない。中学生の視点で、福島を見てみようと思い至った。「安全・危険、賛成・反対」の二項対立ではなく、その狭間で、揺れて、葛藤して、それでもひたむきに何かを探す中学生達の感情を撮りたかった。映画を観終えた後、少しでも前向きな気持ちになってもらえればと思う。

【映画『ハルをさがして』ストーリー】
2012年夏。ノボルは都内で暮らす中学3年生。同じクラスのマサル、ヒロキと冴えない学校生活を送っている。そんなノボルは同じクラスのチエコに秘かに思いをよせている。夏休みになると彼女にも会えなくなってしまうし、受験シーズン突入の季節を前になんだか気が重い。ある日、ノボルはチエコから依頼を受ける。チエコの家族は東日本大震災後、福島から東京に自主避難してきていた。その際に故郷に残してきた愛犬「ハル」が行方不明になっているらしく、一緒に福島へと行き、さがして欲しいと言うのだ。ノボル達は淡い期待を胸にチエコと同行を決める。ハルをさがすひと夏の冒険が始まった—。

映画『ハルをさがして』ホームページ

【大好評につきシルバーウィークも上映します】
当初は9/16(金)までの上映予定でしたが大好評につき上映の延長が決定しました。上映最終日は9/25(日)になりましたのでシルバーウィークも上映がございます。是非この機会にお越しいただければと思います。

上映館「下北沢トリウッド」
9/17(土)〜9/25(日)13:00
※9/20(火)定休日

◆尾関 玄(おぜき げん)さんのプロフィール

1984年1月生まれ、愛知県春日井市出身。2006年日本映画学校(現:日本映画大学)卒業。在学中より中学の同級生、内藤諭とISHIOを立ち上げ自主制作映画を制作し始める。以後、数々の商業映画、TVドラマの制作に携わる。本作『ハルをさがして』は初めての監督長編作品となる。



 



 
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