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「歴史認識と東アジアの平和フォーラム」@沖縄へのお誘い

2015年10月5日



石山久男さん(「歴史認識と東アジアの平和」フォーラム実行委員会共同代表)

 9月18日から19日未明にかけて、そもそも立法事実があるのかどうかも明らかにすることができず、法案の内容もあいまいなまま、「戦争法案」(安保法制)が参議院で可決されたと政府与党は称している。
 一方、この安保法制によって安倍内閣が実現しようとしている海外での自衛隊と米軍の共同作戦行動を肯定的に書き、さらに「憲法改正」にもわざわざ2ページを使って憲法を変えるよう主張する育鵬社版教科書が、8月末までに行われた採択で部数を若干伸ばした。
 ここ十数年の間執拗に続いている、憲法で禁止されているはずの戦争に国民を動員しようとするこうした策動と、それに対する国民の抵抗は、戦後70年を迎えた今年の夏、いっそう激しさを増した。
 このような日本政府の動きに対しては、とくに「新しい歴史教科書をつくる会」が編集した扶桑社版歴史・公民教科書がはじめて検定に合格した2001年以来、韓国・中国の人々からも強い批判が表明され、その採択を阻止するためにどうすればいいのかという模索が続けられてきた。その一つが、2002年以来、日韓中まわりもちで三国の研究者や教員も含む市民によって毎年開催されてきた「歴史認識と東アジアの平和フォーラム」である。このフォーラムに集う三国の人々の共通の願いは、三国の国民が、過去の戦争と植民地支配について共通の歴史認識をもてるようにしよう、それを通じて相互の友好と信頼の関係をつくりあげ、緊張関係が続く東アジアに真の平和を築き上げようということである。
 安倍内閣の軍事優先の政策とそのための教育・教科書政策、その土台にある歴史認識がかつてない危険なレベルに達してきた今、このような民間レベルのフォーラムは、東アジアのこれからの平和をつくるためにますます重要になるのではないだろうか。
 今年の第14回フォーラムは来る10月31日〜11月1日、宜野湾市にある沖縄国際大学で開催される。そして2日と3日には基地と戦跡の見学も組まれている。
 いまなぜ沖縄か。この間の各選挙で示されてきた沖縄県民大多数の意思をふまえ、辺野古新基地建設について、まもなく翁長知事による海面埋め立て許可の取り消しが行われ、この問題は重要な局面を迎えることになる。沖縄県民と日本国民全体の運動によって、新基地建設の行方がどうなるかは、東アジアにおける米軍の存在にも、戦争する国づくりを目指す自民・公明政権の行方にも重大な影響をおよぼすものであり、同時に、東アジア全体の緊張を緩和し平和を確立するための運動にも密接な関係をもつものでもある。
 したがって、三国の市民が、いま大きく展開している沖縄県民の闘いとその成果を直接現地で学び、それにかかわる歴史認識を共有し、東アジアの平和への道筋をともに考えることは、まさに今、沖縄でなければできない大きな意義のあることだと思う。
 このフォーラムにはどなたでも参加できるので、ぜひ多くの皆さんのご参加をよびかけたい。そこで、フォーラムでの各セッションのテーマと日本からの報告者を紹介しよう。
・主題「戦後70年、東アジアの平和を沖縄で考える」
・基調報告 島袋 純(琉球大学教授)
・セッション1「アジアから見る沖縄戦70年と基地」 若林千代(沖縄大学教授)
・セッション2「安倍談話と歴史認識」 斎藤一晴(明治大学非常勤講師)
・セッション3「東アジアの軍事大国化の危機」 白神優理子(明日の自由を守る若手弁護士の会)
・セッション4「東アジアの平和構築と市民運動」 野平晋作(ピースボート)
・特別報告「沖縄辺野古のたたかい」 安次富 浩(ヘリ基地反対協議会共同代表)
・特別報告「ヨーロッパと東アジアにおける終戦70周年」 サーラ・スベン(フリードリッヒ・エーベルト記念財団理事長)
・フィールドワーク 2日=辺野古など基地 3日=沖縄戦の戦跡
 参加申込と問い合わせなどは下記気付のフォーラム実行委員会で受け付けているので、事前申込をお願いしたい。
・申込先 子どもと教科書全国ネット21
 kyokashonet@a.email.ne.jp Fax03-3239-8590 Tel03-3265-7606
 申込に必要な事項 氏名 住所 TEL FAX Eメール
     フィールドワーク参加希望 2日 3日
 参加費 3000円 フィールドワーク参加費 1日につき6000円

 また、フォーラム開催には、外国からの参加者の費用の一部負担もあり、多額の費用が必要になるので、実行委員会では、参加できない方も含めて、賛同カンパをよびかけている。カンパへのご協力もぜひお願いしたい。
振込先 郵便振替口座 00150-1-575659 歴史認識フォーラム

第14回「歴史認識と東アジアの平和」フォーラム・沖縄会議
  −参加とご支援のお願い−
こちら

◆石山 久男(いしやま ひさお)さんのプロフィール

1936年生。
1961年 東京都立大学大学院修士課程修了。
1961年〜 川崎市立高校社会科教諭。
1989年〜 歴史教育者協議会事務局長、2004〜2008年 同会委員長。
1998年〜 子どもと教科書全国ネット21常任運営委員。
著書 『教科書検定―沖縄戦「集団自決」問題から考える』(岩波ブックレット、2008年)。共著 『日本社会の歴史』(大月書店、2012年)、『すっきりわかる歴史認識の争点Q&A』(大月書店、2014年)。




 
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