法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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フォーの店「ハノイのホイさん」渋谷にオープン!
〜世界の人たちと大いに語り合おう(前編)

2011年6月13日


佐藤安信さん(東京大学教授) 伊藤真さん(法学館館長・法学館憲法研究所長) カオ・ミン・ティさん(弁護士/長島・大野・常松法律事務所) グエン・ティ・ホアイ・トウさん(大学生・アルバイト) グエン・クォク・フイさん(大学生・アルバイト) 蛭田忠文さん(株式会社法学館)


———先月24日、東京・渋谷に、法学館が「フォー」をメインにしたベトナム料理店「ハノイのホイさん」をオープンしました。桜並木に面した伊藤塾の建物の1階です。大変な人気です。今日はいろいろな関わりをもった皆様に集まっていただきました。
初めに、自己紹介をお願いします。

(伊藤)法学館館長の伊藤真です。法律を学んでいる日本の学生が、ベトナムとどう関わることができるのか。日本語や日本のことを勉強したいと考えているベトナム人の方々が、日本でどんなことを学んだりしたりすることができるのか。日本やベトナムの人たちが、アジアの中でどんな活躍をすることができるのか。そんな可能性をいろいろ探ることができたら、とても素晴らしいと考えています。


(佐藤)東京大学教授で弁護士でもある佐藤安信です。ベトナムには半年余り住んでベトナムの法律や紛争処理を調査研究しました。今はベトナムやカンボジアとの交流や、法律の基礎ともなる文化を含めて開発法学なども教えています。憲法を尊重している法学館が、レストランという違った職種に挑戦し、食事をしながら語り合うことでアジアの人々との協力関係を広げて行こうとしていることに感銘を受けています。


(トウ)「ハノイのホイさん」でアルバイトをしているグエン・ティ・ホアイ・トウです。ハノイの大学で、情報について勉強しました。今は日本語学校で勉強しています。日本の大学院に進んでITの勉強をしたいと思っています。

(カオ)カオ・ミン・ティです。両親はベトナム人で日本の大学に留学してこちらで働いていましたが、今はベトナムに戻っています。私は日本生まれでIT企業で働いた後日本のロースクールを出て弁護士になり1年目です。司法試験後司法修習前には法学館で働いていました。長島・大野・常松法律事務所でビジネス法務を担当しています。

(フイ)
「ハノイのホイさん」でアルバイトをしているグエン・クォク・フイです。ベトナムから日本に来て4年目です。横浜国立大学で経営学を学んでいます。大学院に行き、将来は証券のアナリストになりたいです。

(蛭田)
法学館で店の事業責任者をしている蛭田忠文です。

◆フォーの店「ハノイのホイさん」オープン

———伊藤館長、フォーのお店をオープンした動機ないし趣旨についてご紹介ください。


(伊藤)私は、法学館/伊藤塾を起ち上げるにあたって、日本から世界、特にアジアやアフリカなどに出ていって活躍する法律家を養成することを目的の一つに掲げました。そのため、毎年、学生と韓国や中国に行っています(注:伊藤塾が主催するスタディツアーのこと)。台湾やアメリカ、ヨーロッパに連れて行ったこともあります。1昨年(2009年)は、ベトナムに視察に行きました。ベトナム戦争には日本も加担しましたが、韓国軍もひどい加害行為をしました。そのことに対して韓国の若い人たちなどがベトナムでボランティアなど様々な支援をしています。戦争に加害者として関わってしまった人たちがどのような形で戦後処理や新たな平和構築に貢献しているかということに関心を持ち、韓国とベトナムの関係を調べたいというのがベトナムに行った最初の目的です。
そのような中でいろいろ見聞きしているうちに、日本の法律家も日本とベトナムの問題について、もっと関わっていける余地があるのではないかという思いを持ち、会社として何か懸け橋になれないか考えました。昨年(2010年)は、ハノイの法科大学で日本法を学んでいる学生たちに、日本の憲法について講演する機会を持ちました。
将来は日本とベトナムの懸け橋になりたいと考えている学生たちも、日本に来て勉強することは、資金的にも難しいし就職先にも不安があります。20人くらいの学生のうち、日本にきて勉強できる方は1人しかいませんでした。勉強したことを活用する道ができていない一番の理由は、日本に来ても安心して勉強に打ち込める生活環境の整備が、資金的なことを含めてできていないことです。そこで、生活環境を整備するとともに、勉強の支援もしたいと思い、フォーの店を彼ら彼女らの支援の場として開くことを考えました。
もう一つは、食文化から入って、日本人の学生、特に法律を学ぶ学生が、(法律)資格を取ったらベトナムに行って仕事をしたい、今度はベトナムのことを勉強したい、と考えるようになってくれたらすごく嬉しい。それには食の文化から相互理解を深める、ということが入りやすいと思いました。そしてここから広くアジアへの関心を持ってもらい、アジアで活躍できる法律家になってもらえればと考えています。
私たちの会社は、「いろいろな国籍や民族の人たちがお互いを理解し合いながら共に生きることができる社会」、とりもなおさず日本国憲法が想定している社会を創ることを目指しています。一人ひとりを人間として尊重し、多様性や違いを認め合いながら生きていく社会にすることに役割を果たしたいと思っています。飲食業界は今の経済状況のなか逆風で厳しいですが、あえて新しいことにゼロからチャレンジしていく姿を伊藤塾で学ぶ学生たちに見てもらいたいという思いもあります。

◆フォーってなに?

———フォーとはどんな食べ物ですか。


(蛭田)ハノイに行ってフォーを食べてみると、あまりにおいしいのでたくさん食べ歩いてしまいました。おコメで作った麺は食感が良く、スープはさっぱりしてかつ深みがあります。野菜もたっぷり入っていて、とても健康的です。カロリーも低いですね。好まれるのは日本人に限りませんが、特に日本人向きだと思いました。フォーには、「ガー」(鶏肉)と「ボー」(牛肉)と2種類あります。当店では、ガーは12時間、ボーは72時間以上煮込み、非常に手間をかけています。人工調味料は一切使わず、ベトナム現地より美味しいとよく言われます。

(トウ)一番大切なのはスープですが、このお店のスープは本当に美味しいです。麺も美味しいです。ベトナムでは麺はムチムチですが、ここのはツルツルですね。

(佐藤)ベトナムにいたとき、「あなたはクム(コメ)が好きか、フォー(メン)が好きか」と聞かれました。私が「フォーが好きだ」と言ったら皆で大笑いするんです。家ではコメを食べるので「家庭マン」という意味になります。フォーは大体外で食べるのです。朝起きて忙しいから出勤の途上外でフォーを食べるのです。そこで、転じて「外の女が好き」だという意味になるようです(笑)。「フォー」には「ミストレス」すなわち、いわゆる「2号」さんとか「愛人」「浮気相手の女性」という意味もあるようなんですね。ベトナム語は同じ発音でも6通りのトーンがあり、同じ「フォー」と言ってもトーンが違いますが、日本人はそのトーンがわからないので、親しくなったベトナム人に仕掛けられる、常套の笑い話のようです。ベトナム人はジョークが好きです。

(フイ)ご主人が家に帰って「今日はフォーが食べたい」と言ったら、奥さんが怒りますよ(笑)。

 以下、来週の後編に続く。

 (本座談会は、6月4日に実施されました。)

ハノイのホイさん」のご案内


アクセスマップ
営業時間
月〜土  (毎週日曜日定休)
ランチ 11:30〜15:00
    ラストオーダー 14:30
ディナー 18:00〜23:00
    ラストオーダー 
      フード  22:00
      ドリンク 22:30
メニュー

 フォー
  鶏肉のフォーガー 
  海鮮のフォーガー
  牛肉のフォーボー
 
  逸品料理
  生春巻き
  鶏肉のレモングラス炒め
  バインセオ
   など

  ドリンク
  はす茶
  ベトナムコーヒー
  333(ベトナムビール)
  サイゴンスペシャル(ベトナムビール)
  ベトナムワイン
  ベトナム焼酎 
   など 





 
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