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今週の一言

 

沖縄の痛みを、全ての人びとの痛みとして、みんなで受けとめよう!

2011年4月18日


安次富浩さん(ヘリ基地反対協代表委員)


 2010年春、沖縄・意見広告を、普天間米軍基地問題をめぐる鳩山政権の動きに深い危機感と憤りをもって、発起しました。

 これまで沖縄では、沖縄県議会の全会一致「県外・国外移設」決議、県知事をはじめ県下41市町村長の政治姿勢の一本化、更に名護市議会の「シュワブ陸上案反対」決議をもって、沖縄県民の「普天間閉鎖・返還、辺野古新基地建設断念」「県内移設反対」の総意は示されました。
 自公政権からの政権交代を選択し、新政権に大きな期待を託しました。鳩山首相の「県内移設」ではない「県外・国外」への強い意思表明に、沖縄の願いの実現に向かって大きな扉が開かれたと希望を抱きました。

 民主主義社会にあって、政権が替われば政策に変更が生ずるのは当たり前です。にもかかわらず、アメリカ政府は、旧自民党政権との間での日米「合意」を守れ、辺野古がなければ普天間返還はないと、まるで占領者意識丸出しに圧力を掛け続けました。
 人権に上下なく等しく扱われるのが人権宣言や憲法の精神です。いつまでも沖縄の人々の平和に生きる権利を無視し、恐怖や苦しみを押し付け続けていいのでしょうか。この問題は日本に暮らすすべての人びとがその苦しみ・痛みをみんなで受けとめ、真剣に考え、解決していくべき問題です。

1、普天間米軍基地の即時閉鎖・返還を求め、「県内移設」に反対します。

 米政府自らも認める世界一危険な普天間米軍基地は、1945年、日本の敗戦直前の6月に米軍が本土を攻撃するために建設されたものです。戦後65年もの間、村の役場、田畑や学校のあった暮らしと命を育む土地を強制的に取り上げ、飛行場を造り、使い続け、爆音被害と死の恐怖を与え続けてきたのは、米軍なのです。奪われたものに奪った生活の場を返すのに、返す代わりに代わりの基地をよこせ、というのは「盗人猛々しい」というものです。

2、辺野古新基地建設計画(海・陸上)の断念を求めます。

 辺野古の海はジュゴンのすむ豊かなサンゴの海、命を育む海です。旧政権時代の「日米合意」案は、この美しい海を土砂、海砂で埋めるという計画です。基地建設は、生物多様性に富む辺野古の海域を「死の海」へと追いやり、生き物を死滅させ、住民の命と暮らしを破壊するものです。
 このような計画は米政府自身、米国内で行うことを認めていないものです。なぜ、自国で認められない無理難題を、米政府は日本政府に、沖縄県に、名護市民に対し押し付けてくるのでしょうか。
 米政府の「日米合意」実施要求の裏には、普天間にはない軍港建設計画があり、弾薬庫があり、オスプレーの配備計画があるのです。日本政府の膨大な国家予算で、二十一世紀型の最新鋭の巨大基地を夢見ているのです。政府予算は国民の血税であり、主権者たるわたしたちは黙ってそれを認めていいのでしょうか。
 菅政権はすでに破綻している辺野古新基地建設計画を白紙に戻すべく、米政府と交渉すべきです。

3、もう、安保はやめましょう。

 東アジアの一員として平和に生きるために、みんなで海兵隊の存在、日米安保条約を見直し、軍事力によらない平和を構想しましょう。
 戦後の日米関係は、米ソ冷戦構造を前提に、「日米安全保障条約」の下、日本を軍事的のみならず経済的にも縛りつけ追従させてきた同盟関係です。同時に、沖縄にこの安保体制を支える役割を強制してきました。つまり、安保による日米関係は、沖縄差別の上に成立しており、憲法前文と九条でしめしている「平和国家」のあり方、原理と相反するものです。
 他国に「殴りこみ、人を殺すための陸上部隊」である海兵隊は、本当に必要なのでしょうか。わたしは、いらないと考えます。
時代は、冷戦思考から脱却し、平和と連帯の東アジア・世界の創造を求めています。普天間基地だけでなく全ての基地の縮小・撤去を目指していくべきです。日米軍事同盟の根本的見直しを求め、軍事力にたよらない平和の構想を創造し、安保に代わる「日米平和友好条約」の締結に向けた、対話と交渉を始めることを求めます。

 沖縄に米軍基地の75%を押し付けてきたことを深く反省し、本土各地の基地に苦しむ人びとの痛みも沖縄の人びとと同様であると考え、「移設先」探しでなく「米軍基地はアメリカに持って帰れ」と声を挙げようではありませんか。
 沖縄の人びとの闘いと本土に住む人びとの闘いを結び、軍事基地はいらないと考え行動する人びとの闘いにつなげたいと考えます。
 基地ありき、安保ありきではなく、これらを真剣に考え、公論を起こす時です。そこから、沖縄とともに苦しみも希望も共にする本当の平和への扉を開く一歩が始まると思いませんか。

 このような思いから、緊急意見広告を発起しました。
 「沖縄の痛みを全国民の痛み」としてみんなで受けとめ、緊急意見広告でわたしたちの意思を表明しましょう。事は急ぎます。力をあわせましょう。

沖縄意見広告運動(第二期)

沖縄意見広告運動
e-mail:info(a)okinawaiken.org
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